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高次接合スズクラスターの合成

Research Project

Project/Area Number 04217232
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

木下 勇  大阪市立大学, 理学部, 講師 (80128735)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsスタナプロペラン / スタナキュバン / スタナプリズマン / クラスター
Research Abstract

スズクラスターの高次接合のためには、裸のスズを含むプロペラン類が有効と考えられる。しかしスズクラスターは最近見い出されたばかりで、これからの発展のためにも種々の合成法や、多様なクラスターを見い出す事を要する。今までの熱分解による合成法に加え、アルカリ金属による低温分解、再構築法を検討し、効率的なクラスター合成法を見い出した。その過程で、〔1.1.1〕プロペラン生成過程を明らかにし、更に、新しいプロペラン型クラスターをも見い出した。この事により、〔1.1.1〕スタナプロペランが特殊な存在でなく、より一般的なものであると考えられるようになった。更に、プロペラン類のより一般的な性質、反応性をあきらかにする事によって、高次接合-オリゴマー化の方向を見い出す事を考えた。この結果、プロペラン類には、熱的にかなり安定なアニオンラジカルが存在する事、2-の2価アニオンが存在する事、メチルリチウム、ヨウ化メチルなどとの付加反応が進行する事を見い出した。残念ながらプロペランは非常に安定で、単純な金属錯体を形成しにくく、TiCl_4,SnCl_2,CuX_2,Ti(C_5H_5)_2Cl_2などとは反応しない。アニオンラジカルを用しても、もとのプロペランへの酸化反応のみが進行する。そこでメチルリチウムを付加して化合物と、各種錯体や、ハロゲノアルカンで反応した。BrCH_2CH_2Brを用いると、メチルプロペランの二量体化が、またTi(C_5H_5)_2Cl_2とではClとの置狭が進行している。これらの反応によって、プロペラン類を用いたスズクラスターの高次化を見い出す事が可能となった。キュバン、プリズマンのような多面体型クラスターの高次化には、段階的合成法による置狭基の部分的変化を要する。現在段階的合成法は確立できず、この問題は将来的課題となった。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] L.R.SITA,I.KINOSHITA: "Room Temperature Synthesis of Pentastanna[1.1.1]-propellanes and structure/property Relationhsips Revealed by a Comparison of two Derivatives" J.AM.CHEM.SOC.114. 7024-7029 (1992)

    • Related Report
      1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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