Project/Area Number |
04217236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
大寺 純蔵 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20131617)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ジスタノキサン / ジオール / ジエステル / エステル交換 / 不斉反応 / 光学活性ジスタノキサン |
Research Abstract |
本年度はジスタノキサン触媒を用いる合成反応として次の二点につき検討した。 (1)前年度明らかにしたジオールジエステルの選択的ハーフエステル化の触媒反応機構について種々のモデル反応を用いて検討した。その結果、我々がすでに提唱している機構が確認された。すなわち、反応の第一段階はエステルとアルコール溶媒とのエステル交換反応によるモノエステルの生成である。このモノエステルがさらにアルコリシスを受けるとジオールが生成することになるが、実際にはモノエステルと未反応ジエステルとのあいだのエステル交換が優先して起こるためにジオールの生成が抑えられる。これらの反応は特異な構造を有するジスタノキサンのテンプレート効果に起因する。 (2)光学活性ジスタノキサンの合成を試みた。光学活性基としてグリニアール反応剤が容易に得られるユーフェニルブチル(PB)基を用いて様々なタイプの光学活性ジスタノキサンを合成した。それらの大部分はオイル状になり精製することがでなかったが、下に示すイソケオシアナート基を有するジスタノキサンは結晶性で再結晶により結粋な化合物を取り出せることが分かった。これらの成果により今後種々の不斉触媒反応への応用の道が開かれた。 JA01KA JA02KA
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