自律分散形通信系におけるネットワーク自己組織化機能
Project/Area Number |
04218215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岡田 博美 大阪大学, 工学部, 助教授 (10093387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 幹 大阪大学, 工学部, 助手 (30210561)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 自己組織化 / 自律分散 / パケット無線ネットワーク |
Research Abstract |
自律分散システムの代表的な構成形式の一つに、システム要素である通信ノードが平面的に移動しながら絶えず緊密な通信を推持して行く自律分散通信系である。自律分散形通信系においては、各移動局は、収集できるローカル情報のみからネットワークシステム構成を行う機能である、ネットワーク自己組織化機能を具備しなけらばならない。 本研究では、ネットワーク自己組織化に要する時間を大幅に減少させる方式として、あらかじめ基地局を疎に配置し、この基地局のカバーエリア内のみでネットワーク自己組織化を行うことにより、ネットワークシステム構成を高速に行える、部分自己組織化方式を提案した。本年度は、本方式において初期網構成が終了した段階で、移動局が移動によりその位置を変化させる状況に動的に対応する、動的網再構成方式の提案を行った。本方式の具体的な動作としては、まず各基地局は一定周期ごとに制御信号を送信し、これを受け取ったクラスタヘッドがさらに同一周期でこの制御信号を送信する。各移動局はこの制御信号を一定周期で受け取るか否かでリンクの接続状況を把握し、リンク切断が判明した場合には、その移動局が最初に受け取る別の制御信号の発信源である基地局あるいはクラスタヘッドにリンクを再構築する。以上の動作により、初期網構成のみでは対応できない移動局の移動によるリンク接続関係の変化に柔軟に適応することが可能となる。シミュレーションにより、制御信号を発する周期を小さく設定すれば、非常に高い接続確率を推持できることを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)