Project/Area Number |
04225223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
築部 浩 岡山大学, 教養部, 助教授 (00144725)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 二分子膜 / リパーゼ / クラウンエーテル / 分子認識 / 生体膜 / イオン分離 / 加水分解 / 不斉反応 |
Research Abstract |
1.研究の目的 天然生体膜や金属酵素系に見られるような金属錯体形成に基づく特徴ある化学反応系の開発には、活性中心となる金属錯体自身の特性化とともに、高度な分子認識を可能とする特異的な分子環境の構築が不可欠である。本研究では、従来より知見の乏しい金属錯体を認識する反応系の設計・開発を目指して、生体膜類似合成脂質膜および酵素リパーゼを活用する金属錯体の認識とその応用において、以下の成果をおさめた。 2.研究成果の要約 (1)生体膜類似膜を活用する金属錯体認識場の構築 脂溶性環状配位子を溶解・担持した脂質二分子膜複合系が、水溶液中で高選択的な金属錯体形成を行なう新しい「分子環境場」を提供することを見い出した。これによって、銅・ニッケル・コバルト・亜鉛イオンの混合水溶液中から銅イオンのみを養択的に分離できることを明らかにした。(2)天然酵素リパーゼを活用する金属錯体認識場の構築 天然酵素リパーゼは生体内基質のみらなず種々のエステル化合物を加水分解することが知られているが、本研究においてはじめて金属錯体を立体選択的に加水分解することを見い出した。これによって、分子認識素子として注目される光学活性クラウンエーテルの新しいア成ルートを確立した。
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