認識・思考ならびに行動過程に基づく言語概念の形成と発話に関する研究
Project/Area Number |
04229219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
岡田 直之 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80037837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
乃万 司 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (60228351)
中村 順一 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (30164304)
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Project Period (FY) |
1991 – 1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 心理モデル / 概念 / エピソード / 深層構造 / 発語 / 動画像認識 |
Research Abstract |
人工知能の種々の要素技術を統合するためには、(1)言語・非言語情報の間で共通性のある概念・知識の構造とその生成・利用手段、(2)上記の構造に基づいた概念辞書、(3)上記の概念・知識を用いて全体的な問題解決を行う機構の3つが必要である。本研究では、具体的にイソップ物語を例にとり、「主人公」がある環境の中で願望を持ち、それを実現するための計画を立て、外界を認識し、行動し、必要に応じて計画を修正し、そして一連の過程を言語で表現するという計算機システムを実際に構築することを目指している。本年度は以下の課題に取り組んだ。 1.学習過程の導入:多くのエピソードの間で共通的な特徴が見いだされると概念が形成される。この過程を形式化するため、記憶学習モジュールのエピソード記憶部分の充実をはかり、学習すなわち概念辞書の更新アルゴリズムを解明する準備を行なった。 2.文脈構造の把握:認識、思考、行動過程で活性化する各モジュールの履歴を深層構造から命題情報および様相情報として抽出し、不構造で表現するアルゴリズムを開発した。この構造化された格枠表現をもとに、一連の状況に関する発話の実験を行なった。 3.動画像の認識:主人公は外界からの画像系列I_0,I_1,・・・,Inを受理し、その解析結果に基づき行動する。本年度は、初期画像I_0の解析結果をもとに、移動に関する目標の処理を中心にしたI_1以降の連続画像の処理アルゴリズムを開発した。 4.予備的統合化実験:本年度までの研究結果を、ワークステーションをネットワークで結合した分散システムに組み込み、統合化の実験を一部試みた。なお、この実験の表示部において、本補助金で購入したワークステーション用グラフィックコントローラーの使用が非常に効果的であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)