視覚認識モデルを用いた人間の行動パターンに関する研究
Project/Area Number |
04229224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
東口 實 東京工科大学, 工学部, 教授 (30013626)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 洋志 東京工科大学, 工学部, 講師 (60208460)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 視覚モデル / ニューラルネットワーク / イメージング / 主観的輪郭線 / 浅い認識 / 通路図形 |
Research Abstract |
人間の視覚プロセスは、工学的画像センサで正確にデータ取得できない不完全画像(歪、欠損あるいは不整合を含む画像を指す)に対し、それがありふれた対象を示しているならば深い推論を行わずに直感的にかつ瞬時に対象を認識できる場合ある。このような視覚プロセスの工学的実現化に関し検討することが本研究の目的である。人間の視覚プロセスの実現化として、次の3つの機能、[i]主観的輪郭線のイメージング、[ii]生理学的に検証されているNeuronal-Code、[iii]複数の視覚チャンネル、に関する機能を重要と考え、これらの工学的実現化の可能性について検討を行った。初めに、主観的輪郭線のイメージングに関する検討として、種々の不全多角形図形に対するアンケート調査から人間の視覚プロセスには、奥行き情報と縦線分が重要な意味を持つことがわかった。他の視覚プロセス機能[ii],[iii]に関しては新たに堤案する階層型ニュートラルネットワークで実現可能との知見を得た。この事実を考慮して、通路図形に対する主観的輪郭線を生成する機能を特定することを行い、視覚モデルのプロトタイプ構築を試みた。本視覚モデルの適用対象として実画像から得られる不完全画像の直線通路透視図形を取り上げ、視覚モデル構成要素に関する構築方法の検討・評価を行った。この結果、屋内の直線通路に関しては良好な認識結果が認められた。また、本モデルは高速処理が可能であるとの利点を有している。さらに、提案する視覚モデルを実画像への適用実験から、通路領域における人間の行動パターンを表現するモデル開発に関する「浅い通路認識に基づく運転モデル」の研究に貢献できるとの知見を得ている。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)