Project/Area Number |
04231105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
斯波 弘行 東京工業大学, 理学部, 教授 (30028196)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 徹 姫路工業大学, 理学部, 助手 (60235116)
倉本 義夫 東北大学, 理学部, 教授 (70111250)
酒井 治 東北大学, 理学部, 助教授 (60005957)
永長 直人 東京大学, 工学部, 助教授 (60164406)
安藤 恒也 東京大学, 物性研究所, 教授 (90011725)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥101,100,000 (Direct Cost: ¥101,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥36,300,000 (Direct Cost: ¥36,300,000)
Fiscal Year 1992: ¥64,800,000 (Direct Cost: ¥64,800,000)
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Keywords | 量子モンテカルロ法 / 強相関電子系 / 一次元量子系 / スーパーコンピューター / 二次元電子系 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であるので、今迄に導入したワークステーションとスーパーコンピューターを活用し、これ迄の研究のまとめと新しい展開を行った。 磁場中の量子細線の電子状態の研究が安藤と吉岡によって行われ、特に吉岡は「非朝永-Luttinger 液体状態」が出現しうることを示した。 数値繰り込み群の方法は本重点領域によって大きい進展があった。内部構造が重要な希土類の近藤効果(酒井)、超伝導体中の近藤効果(斯波、酒井)に続き、本年は無限大次元ハバード・モデルへの応用が始まった。(酒井、倉本) 量子モンテ・カルロ法については、二次元の強相関系の研究(今田)や無限大次元ハバード・モデルの磁化過程への応用(佐宗)がなされた。 変分モンテ・カルロ法の発展としては、近藤格子への応用がなされた。(岡部) 第1年度から続いている本グループの大きい課題としてはHaldane ギャップ問題への厳密対角化法による研究がある。動的相関関数の詳細な研究(高橋)、隠れたストリング・オーダーの研究(坂井、高橋)、ESRの理論的研究(坂井、斯波)などがなされた。 その他、コンピューターを利用した「一次元超対称t-Jモデル」の研究(倉本、横山)、アブリコソフ構造の数値シミュレーション(永長)なども当グループの成果である。 これらの研究は平成5年度内に開かれた、谷口シンポジウムなどの国際会議のほか、平成6年度に開かれる「磁気国際会議」、「日独セミナー」、「サンタ・バーバラ・ワークショップ」において招待講演として発表されることになっている。
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