計算物理学-物性研究における新展開-多体系、巨視系のダイナミックス
Project/Area Number |
04231107
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
米沢 富美子 (1993) 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (38191002)
米沢 富美子 (1992) 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (10027344)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 正男 名古屋大学, 工学部, 教授 (70087104)
田中 實 東北大学, 工学部, 教授 (35108000)
蔵本 由紀 京都大学, 理学部, 教授 (40037247)
河村 雄行 東京工業大学, 理学部, 教授 (00126038)
川崎 恭治 九州大学, 理学部, 教授 (40037164)
田中 實 東北大学, 工学部, 教授 (80005248)
|
Project Period (FY) |
1992 – 1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
|
Budget Amount *help |
¥43,900,000 (Direct Cost: ¥43,900,000)
Fiscal Year 1993: ¥17,300,000 (Direct Cost: ¥17,300,000)
Fiscal Year 1992: ¥26,600,000 (Direct Cost: ¥26,600,000)
|
Keywords | シミュレーション / 分子動力学法 / カー・パリネロの方法 / 複雑液体 / 高分子 / 等温シミュレーション / 液体金属 / 臨界領域 |
Research Abstract |
上田顕(福井県立大学)は、構造不規則系の量子MD法による研究のために、Car‐Parrinello(CP)法を液体Naに応用し、k点のとりかたが電気伝導度に及ぼす影響などを検討している。米沢富美子(慶大)は、複雑液体における異常緩和の機構を解明するために、ランダム・ウォークのモンテカルロ・シミュレーションを実行し、一粒子描像の有用性を明らかにした。小田垣孝(九大)は、ガラス転移のダイナミクスの研究のために、分子動力学シミュレーションを実行し、複雑系におけるミクロなダイナミクスの多くの側面を明らかにした。川崎恭治(九大)は、複雑な流体の静力学及び動力学の研究のために、大規模なシミュレーションを実行し、流体力学的効果を明らかにした。河村雄行(北大)は、並列コンピュータにおける分子動力学法などのプログラム開発を行ない、大規模粒子系のMD計算によって、数百から6000粒子の系のシリカ融体において、X線構造因子、拡散係数、粘性などの諸物性に粒子数依存性があることを確認した。蔵本由紀(京大)は、非線形素子多体系のダイナミクスの研究を進めており、大域結合複素Ginzburg‐Landau振動子系において集団カオスを見い出し、種々の側面からその特徴付けをおこなった。土井正男(名大)は、エレクトロレオロジー流体の粒子の凝集構造や凝集ダイナミクスを明らかにする目的で計算機シミュレーションを実行し、粒子が均一分散状態から双極子相互作用により凝集する過程において、粒子の成長則とスケーリング則を明らかにした。能勢修一(慶大)は、分子動力学シミュレーションによる結晶構造相転移の研究を行なっており、高濃度のコロイド懸濁溶液に振動的なズレ応力を加えた時に起こる構造変化を非平衡分子動力学シミュレーション法により調べた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(12 results)