人工衛星を用いた日本近海の円石藻類ブルーミングの把握
Project/Area Number |
04232221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
福島 甫 東海大学, 開発工学部, 教授 (00165276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 喜裕 東海大学, 海洋学部, 講師 (70224037)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | リモートセンシング / 人工衛星 / 植物プランクトン |
Research Abstract |
昨年度に実施した1979〜81年のCZCSデータの解析から、三陸沖に出現する「高反射率水塊」の分光反射率の特性が、円石藻のブルーミングによるものとよく一致している結果を得た。今年度は引き続き、CZCSデータに関する検討を進めるとともに、三陸沖および鹿児島湾でのNOAA/AVHRRデータの解析を行った。まずCZCSデータについては、BelchらのEmiliania huxleyiのブルームの観測結果に基づく光学モデルを利用し、CZCSデータで得られる海面下分光反射率から、高反射率水塊がE.huxleyiのブルームであった場合にその表面付近の細胞数とココリス数を推定する手法を開発した。この手法を三陸沖CZCSデータ数シーンに適用し、手法を適用する際の問題点について検討した。AVHRR可視域データについては、観測波長帯の違いおよびセンサ感度校島の困難さ等から、反射率の評価に不可欠な大気効果の補正手法が未だ確立されていない。そこで本研究では簡易な大気補正法としてAVHRRの第1、2チャンネルの放射輝度値の差をとり、さらに着目している水塊の内外の2点での輝度差の差分から反射率の増分を見積もる手法を考案した。この方法を1989年〜1991年の各6月の三陸沖AVHRR画像に適用し、反射率を評価したところ、経験的に珪藻のブルームと考えられる水塊に比べ、最大で3倍程度の高反射率が得られた。しかしながらこの値はCZCS上での典型的な高反射率水塊の反射率から予測される値より数割ほど少なかった。この原因としては、実際に反射率が小さかった可能性と、センサーの感度校正の誤差の影響が孝えられるが、後者については今後の検討が必要である。AVHRRデータに関しては、鹿児島湾に関するデーテ解析も行った。同湾では1992年5月に円石藻の一種Gephyrocapsa oceanicaの大増殖が確認されており、同時期のAVHRRデータで反射率が明白な増大を示すことが確認されたが、引き続き解析が必要である。
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Report
(1 results)
Research Products
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