速筋と遅筋のキメラ筋肉細胞内における速筋型と遅筋型トロポニンTの発現と筋肉の機能
Project/Area Number |
04237207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
平林 民雄 筑波大学, 生物科学系, 教授 (30015557)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 淳一 筑波大学, 生物科学系, 講師 (80229830)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ニワトリ胚 / 速筋・遅筋 / トロポニンTアイソフォーム / キメラ細胞 / 筋肉移植 |
Research Abstract |
(1)ニワトリ胚発生の各段階において胸筋でとりだし肢筋に移植したところ、二次元電気泳動法におけるトロポニンTアイソフォームから判断して、卿卯12日胚において既に胸筋としての決定を受けていることが判明した。さらに初期の段階においてこの決定がなされていると考えられ、これについては尚実験が進行中である。 (2)胸筋と肢のアイソフォームを区別するモノクローナル抗体の調製の試みは、それぞれに特異的な構造を持つペプチッドを用いたが末だこの抗体が得られていない。これまで3シリーズ試みたが、更に数回試みたい。 (3)移植された筋肉組織が異なる筋肉組織の中でどれほど長期間維持されるかについて調べた。胸筋を肢筋に移植したものでは移植手術後90日を経過したところで胸筋型アイソフォームの遷移が観察され、180日後では完全に成鶏型(胸型)のアイソフォームになっていた。この結果から、胸筋細胞は肢筋細胞内においてキメラとじて安底的に維持されるものと考えられた。逆に肢筋細胞を胸筋細胞に移植した実験でも肢型アイソフォームが180日経過した段階においても存続した。ともに速筋とはいえ、異なった筋肉細胞が同一組織の中で安定的に共存することが分かった。 つぎに遅筋である前闊背筋を速筋である胸筋と肢筋に移植した。移植後60日と180日において二次元電気泳動法で分析し、抗速筋型アイソフォーム抗体,抗遅筋型アイソフォーム抗体で調べたところ、両速筋の組織内において遅筋細胞が維持されていることが分かった。移植組織片近くにおいては多くのキメラ細胞が観察された。以上の移植実験により速筋と遅筋の細胞は異なった速筋組織の中で長期間存続できると統論できた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)