骨粗鬆症に伴う大腿骨頸部骨折を予防するための診断システムの開発
Project/Area Number |
04237225
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
森田 真史 北里大学, 医学部, 講師 (20112667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
南沢 育雄 北里大学, 医学部, 講師 (10146459)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1992: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 骨粗鬆症 / 大腿骨頸部骨折 / 骨のリモデリング / Damage蓄積理論 / 診断支援システム / 骨代謝 / マイクロフラクチャー / 疲労予寿命 |
Research Abstract |
1.骨粗鬆化速度の解析及び動物を使っての実測 骨粗鬆化速度に最も強く影響を与えるのは骨梁構造である。任意断面における骨体積密度変化は、A(t)=A(o)exp(Ract・Ktr:t)で表わせた。ただし、A(o)は時間t=0における密度,Ractは破骨造骨細胞の相対的活性差、Ktrは骨梁構造特性を示すパラメータで、骨梁単位断面を占める骨周囲長の比である。家免大腿骨の両パラメータを計測したところ、Ractは32週命において負に転じ、Ktrは骨頭中心部のPlateは状構造が最も小さく、次に層板状,綱目状骨梁の順に大きくなる。従って、体積密度の減少速度は、Ktrの大きい順に大きくなる。大腿骨頸部骨折を起こしたヒト大腿骨摘出骨頭および、屍体骨(骨粗鬆症が見られない)各5例のKtr及び体積密度を画像解析によって計測したところ、Ktrは家象よりも更に変動が大きく、また、体積密度の減少率、(正常例の平均値-骨粗鬆症例の平均値)/正常例平均値,もそれに伴って変動した。上記の解析結果の妥当性を確かめることが出来たが、本解析は計算を簡略化するためにRact,Ktrは定数としている。従ってこれらの値を用いるならば、近未来の予測しか出来ず、その精度には限界があることは否定できない。Ktrも本来は骨梁体積密度そのものに依存するためにその解析解は非常に複雑にならざるを得ない実用上は、数年ごとに各パラメータを測定しながら補正し、骨折発生に至るまでの期間を予測することで充分と思われる。 2.骨折時期の予測に関する基礎的研究 ラット頸骨にくり返し力学刺激を加え、Micro-damgeの蓄積量と骨折予寿命の関係を実測した。Turn-overの遅い老命化ラットではその蓄積速度が早く、また修復に要する時間も遅くなる傾向が伺えた。また過度の力学刺激は骨のリモデリング活性を高めることも確かめられた。今後、海綿骨の骨梁に加えられる負荷と同活性能の関係を明らかにする必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)