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¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
1.目的 超臨界流体を含む系の相平衡を推算する際、溶液を構成する成分の化学式に基づくグループ寄与法は工学的に汎用性のある方法といえる。本研究は、先ず修正Peng-Robinson状態式のエネルギーパラメータを圧力零における過剰自由エネルギー-g^E_<(0)>で表わす混合則を提案し、次にグループ寄与法ASOG,UNOFACと組合わせた状態式・グループ寄与法を用いて、超臨界流体を含む系の高圧気液平衡の推算を行なうものである。 2.状態式・グループ寄与法 修正Peng-Robinson式を熱力学関係式に代入し、圧力零の条件で整理すると、零気圧におけるg^E_<(0)>を用いた次の混合則がえられる。【numerical formula】(1)g=Σxibi(2) 次に式(1)中のg^E_<(0)>をASOG,UNOFACで求める状態式・グループ寄与法を用いると、グループ間相互作用パラメータが分かれば高圧気液平衡が推算できる。 3.超臨界流体を含む系の相平衡の推算 状態式・グループ寄与法による高圧気液平衡の推算は、先ずASOG,UNIFACの常圧用パラメータを用いてアルコール,水,ケトンからなる系の気液平衡(0.10-9.86MPa)の推算を行った。次にCO_2,H_2Sを含むグループ対のグループ間相互作用パラメータを決定し、二酸化炭素,硫化水素と炭化水素,アルコールからなる高圧気液平衡(0.06-13.6MPa)を推算したところ、実測値との一致は良好であった。
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