Project/Area Number |
04240205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
木戸 義勇 東北大学, 金属材料研究所, 助教授 (10013541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 博 東北大学, 理学部, 助手 (30133929)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 酸化物超伝導体 / ハイブリッド・マグネット / フェルミ面 / ド・ハース-ファン・アルフェン効果 / イットリウム / タリウム |
Research Abstract |
YBa_2Cu_3O_<7-8>超伝導のフェルミ面の構造を明らかにすることが研究主題である。そこで、この系の磁場配向粉末試料についてド・ハース-ファン・アルフェン効果の実験を27Tにいたる定常磁場を用いて行った。磁場発生には東北大学金属材料研究所のハイブリッド・マグネットを用い、ド・ハース-ファン・アルフェン効果による振動磁化の抽出には変調法を使用した。ハイブリッド・マグネットでは最大8MWに至る大電力を用いるので磁場に含まれるリップルが小さくないと予測されたので変調磁場を100ガウス以上とできるだけ大きくするような工夫をこらした。超伝導線材が利用できない磁場領域なのでこの程度の磁場でも容易ではない。一方、データ処理方法においても一般的に利用されている高速フーリエ変換(FFT)に加えて最大エントロピー法(MEM)も試みた。これまでのところYBa_2C1_3O_<7-8>系においてはS点のホールポケット断面積は0.044A^2であることが分かった。また有効質量2ないし4と見積もられた。前者の値はバンド計算による理論値と極めて良く一致している。今年度は、当初の予定に加えてTL_2Ba_2Cu_1O_<6+8>系においてもデ・ハース-フアン・アルフェン効果の測定も試みることがてきた。そしてX点の電子のポケットの断面積が0,038A^2であることを見いだした。今年度はこれらの定常磁場の実験に加えてパルス強磁場の実験も開始した。数十テスラの領域になれば、タリウム系では十分に臨界磁場以上の出来るので明瞭なド・ハース-フアン・アルフェン効果が観測されると期待している。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)