Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藪下 聡 慶応義塾大学, 理工学部, 助教授 (50210315)
北原 和夫 東京工業大学, 理学部, 教授 (20107692)
高橋 實 東京大学, 物性研究所, 教授 (40029731)
那須 奎一郎 高エネルギー物理学研究所, 教授 (90114595)
福留 秀雄 京都大学, 理学部, 教授 (90025289)
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Budget Amount *help |
¥76,200,000 (Direct Cost: ¥76,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥18,500,000 (Direct Cost: ¥18,500,000)
Fiscal Year 1993: ¥21,500,000 (Direct Cost: ¥21,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥36,200,000 (Direct Cost: ¥36,200,000)
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Research Abstract |
山口は開殻分子軌道(SOMO)の対称性に注目して分子間強磁性相互作用を実現するための軌道対称則を導出し,実験結果の得られているニトロキシド類に適用し,良好な一致を得た。さらに,理論的に強磁性相互作用が期待される新規分子骨格と分子積層様式を提案した。また,有機磁性金属の可能性を検討するため,各種モデル系のab initio計算を実行した。 福留は分子内強磁性的相互作用を持つメタ・フェニレン・ビス・フェニルメチレンに正孔を導入した場合を共鳴ハートリー・フォック法で検討し,SDWポーラロンの量子運動のメカニズムを解明し,基底状態が四重項になることを示した。 那須はC_<60>およびその結晶の光吸収スペクトルに対する励起子効果を拡張ハバ-ドモデルにより検討し,その重要性を示した。さらに,強い可視光により誘起される非弾性X線散乱の共鳴増幅を電子格子相互作用の視点より解明した。 高橋はスピン1/2を持つ反強磁性ハイゼンベルグ鎖の帯磁率に磁場の関数として対数的アノマリーが存在しうることを理論的に証明し,数値計算によってもこの傾向を確認した。さらに,p-CDTVより構成される強磁性ハイゼンベルグ鎖の比熱を計算し,実測と良い一致を得た。 薮下は気相における磁場効果の理論的研究の一環として,IC1分子の励起状態を高精度スピン軌道CI法を用いて研究し,原子間距離に対して数個のポテンシャル曲線を描き,非断熱相互作用について詳細に検討し,反応の分岐比を求めたところ,実験と良い一致を見た。 北原は液相中におけるスピン動力学を検討するため,ラジカル対が遠隔対,近隔対の2状態をとる2状態モデルの解析解を求め,実験との対応を検討した。さらに,ゆらぎ力を入れた反応拡散方程式の解析も実行した。
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