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夢見とその神経機構に関する神経回路網モデル

Research Project

Project/Area Number 04246203
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

中尾 光之  東北大学, 工学部, 助教授 (20172265)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 水谷 好成  東北大学工学部, 助手 (40183959)
山本 光璋  東北大学工学部, 教授 (40004618)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Keywordsl / fゆらぎ / 逆説睡眠 / 除波睡眠 / 夢見 / 準安定性 / 神経回路網モデル / 大域的抑制 / アトラクタ
Research Abstract

本研究では、逆説睡眠時の単一ニューロン活動l/fゆらぎや睡眠サイクルにおけるダイナミクス遷移現象の生成メカニズムに関するより詳しい解析のために、モデルにおける単一ニューロン活動の時系列のスペクトル解析に加えて、状態空間における神経回路網の振舞いを解析した。我々が用いた神経回路網モデルはHopfield型の回路網に大域的な抑制と正規白色ノイズを加えたものである。回路網のアトラクタの構造を記憶パターン数によってパラメトリックに制御するためにシナプス荷重を相関記憶の場合と同様なやり方で与えた。またニューロンの属性でシナプスの作用を一荷に決定されるような非対称な結合を有する回路網についても同様なシミュレーションを行った。シミュレーション結果を纏めると以下のようになる。逆説睡眠時に対応する弱抑制状態においては、回路網はノイズの摂動を受ながら、いくつかの局所的な平衡点の間を間欠的に移動している、即ち、神経回路は準安定平衡点を相起しながら状態遷移し続けていることが分かった。一方、除波睡眠に対応する強抑制時には、回路網は大域的なアトラクタであると考えられる"0"状態の近傍を摂動を受けながら状態遷移していることが示された。このことは、弱抑制所に顕在していた局所的な平衡点が大域点な抑制性入力によって不安定化すると同時に、"0"状態が大域的なアトラクタとして顕在化するような回路網アトラクタの幾何学的な構造の変化が単一ニューロン活動の遷移現象を引き起こしている可能性を示唆している。これらの平衡状態は必ずしも過去に記憶されたパターンとは限らずその記憶とは全く関係がないものも含まれている。つまり、相起される過去の記憶やそれとは無関係な記憶パターン間の遷移であり、これは「夢見」と類似した現象であるとも考えられる。このようなネットワークの準安定性が何らかのかたちで脳の高次機能に関わっているとすると興味深い。これまでの成果は、9月にアムステルダムで行われるICANN'93に"Metastability of network attractor and dream sleep"として投稿された。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 渡辺 一彦: "相互結合型神経回路網モデルにおける準安定性について" 電気関係学会東北支部連合大会予稿集. 242 (1992)

    • Related Report
      1992 Annual Research Report
  • [Publications] 渡辺 一彦: "相互結合型ニューラルネットワークの準安定な振舞いについて" 電子情報通信学会技術研究報告. NC92-63. 21-28 (1992)

    • Related Report
      1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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