単一細胞レベルでの海馬内神経回路の三次元的構造解析
Project/Area Number |
04246211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石塚 典生 東京大学, 医学部(医), 助教授 (90126201)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | ラット / 海馬 / 海馬台 / 下行性投射 / 層構造 / 中隔側座核 / 乳頭体 / 視床前核 |
Research Abstract |
本研究では、中隔側座核、視床前核群、乳貧頭体内側核へ投射する細胞の分布を、WGA-HRP逆行性標識法により光顕的に調べた。海馬長軸(中隔一側頭葉軸)に直交する断面で作成した厚さ50μmの完全連続切片を使用した。 結果:中隔側座核・乳頭体内側核・視床腹側前核への投射細胞は、それぞれ海馬長軸の全長にわたって海馬台(および前海馬台内層)に観察された。中隔側座核(腹側線条体)への庭射細胞群は、海馬台錐体細胞層の最表層部に分布した。乳頭体内側核投射細胞群は、錐体細胞層の表層部2/3に分布が見られた。視床前核への投射細胞群は、海馬台錐体細胞層の深部1/3で白質に接する部分と前海馬台内層に分布した。 中隔側座核・乳頭体内側核・視床腹側前核への投射細胞の分布配列を長軸に沿って観察すると、海馬台が大脳自由表面に露出する中隔側では表層から深層へ縦方向に配列される。海馬台が海馬溝の中へ巻き込まれる側頭葉側に移行するにつれ、海馬台CA1側浅層から前海馬台内層へという斜めの配列へと変化する。しかし、中隔側座核投射細胞・乳頭体内側核投射細胞・視床腹側前核投射細胞が、皮質表面に対して浅層から深層へと分布する順序は中隔側から側頭葉側まで一貫して変わらない。大脳皮質運動野・体性感覚野・視覚野では、線条体投射細胞はV層の浅層に、皮質網様体路など下位に投射する細胞はV層の深層に位置し、視床中継核に投射する細胞はVI層に位置するという。つまり、投射先から見た皮質下投射細胞の深浅配列順序は。、海馬台錐体細胞層と、等皮質の顆粒下層(V・VI層)とでは同じであるといえる。したがって、神経結合からみると、海馬台の中隔側座核投射細胞群は等皮質のV層浅層、乳頭体内側核投射細胞群はV層深層、視床前核投射細胞群はVI層と等価の細胞群と見なせる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)