マカクザル下部側頭回前半部における背側部と腹側部の機能差の行動学的研究
Project/Area Number |
04246246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute for Neuroscience |
Principal Investigator |
柳沼 重弥 (財)東京都神経科学総合研究所, 医学心理学研究部門, 主任研究員 (90174490)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | マカクザル / 下部側頭回 / TE野 / 視覚性認知記憶 / 連合記憶 / 遅延見本合わせ / 機能細分 |
Research Abstract |
本研究では、マカクザル下部側頭回TE野の背側部と腹側部を摘除し、視覚性認知記憶課題として連合記憶課題に対する摘除効果を調べ、両部位の機能差の有無を検討した。これらの群に加え、無手術統制ザル、及び手術統制群として、下部側頭回TEO野、TG野摘除ザルの成績も調べた。テスト課題として、遅延見本合わせ課題(視覚性認知記憶が関与)と、遅延見本合わせ/非見本合わせ混合課題(視覚性認知記憶、連合記憶が関与)を用いた。 遅延見本合わせ課題、遅延見本合わせ/非見本合わせ混合課題共に、下部側頭回前半部背側部、腹側部摘除ザルの成績は正常ザルより悪かった。遅延見本合わせ課題では遅延時間10秒の基本課題学習に要した試行数、遅延時間30、60秒、提示見本物体数5の各条件では、背側部、腹側部摘除ザルの成績に差は見られなかったが、遅延時間120秒、10分、提示見本物体数3、10条件、及び遅延時間10分提示見本物体10条件では、腹側部摘除ザルの成績は背側部摘除ザルよりも悪かった。一方遅延見本合わせ/非見本合わせ混合課題では、遅延時間10分条件、提示見本物体数10条件で、腹側部摘除ザルの成績が背側部摘除ザルよりも悪かったが、その他の条件では両群の成績に差は見られなかった。両課題をつうじて、TEO野摘除ザルとTG野摘除ザルの成績は正常ザルと変わらなかった。 本研究知見より、1)視覚性認知記憶にも連合記憶にも下部側頭回内のTE野がTEO野、TG野に比べより密接に関与し、2)TE野腹側部は背側部に比べ、視覚性認知記憶により強く関与しており、3)連合記憶に関してはTE野背側部と腹側部とで機能差はないこと、が示唆される。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)