Project/Area Number |
04247214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
戸所 一雄 理化学研究所, 安全評価研究室, 先任研究員 (80172170)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | エリスロポエチン / レセプター / シグナル伝達 / 細胞分化 |
Research Abstract |
マウスのエリスロポエチン(Epo)レセプター(ER)を介した細胞内情報伝達機序を生化学的、分子生物学的に解析した。ERの構造と機能に関しては、部分欠失体やアミノ酸置換体を用いた解析により細胞質側の機能ドメインを同定し他のサイトカインレセプターを共通に保存されているアミノ酸の重要性を見いだした。また1L2レセプターB鎮、1L3レセプター、ERの細胞質領域と細胞膜外領域を交換したキメラレセプターを作成し1L3依存性細胞における増殖能を調べたところ、全てのキメラレセプターからシグナルが伝達された。1L3はEpoと同一のチロシンキナーゼによるリン酸化蛋白が観察されるが、1L2は1L3やEpoとは異なるチロシンリン酸化パターンを示した。そこで、上述のキメラレセプターのチロシンリン酸化蛋白を調べたところ、細胞膜外領域と特異的に結合するシグナルトランスジューサーによって特異的なチロシンキナーゼが活性化されることが判明した。また赤血球特異的に発現しているチロシンキナーゼ遺伝子を多数単離し、ERを介したシグナル伝達に関わる特定遺伝子の候補を得た。赤血球の細胞分化にHLH蛋白の負の制命因子1dの関与を調べた。三種類のId遺伝子を単離し、その細胞分化時に於ける発現レベルは、顕著な変化は観察されなかった。しかし、赤血球特異的転写制御因子GATAー1やSCLはERを介したシグナルでmRNAレベルと蛋白レベルで増加すること、またこれ等因子がER遺伝子の発現を活性化することを証明した。
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