Project/Area Number |
04250102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Protein Research Foundation |
Principal Investigator |
芝 哲夫 財団法人蛋白質研究奨励会, ペプチド研究所, 所長 (30028089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 冬彦 東京都臨床医学総合研究所, 室長 (70011757)
森 謙治 東京大学, 農学部, 教授 (20011843)
長谷川 明 岐阜大学, 農学部, 教授 (10026429)
小川 智也 東京大学, 農学部, 教授 (30087572)
磯部 稔 名古屋大学, 農学部, 教授 (00023466)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥21,900,000 (Direct Cost: ¥21,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥21,900,000 (Direct Cost: ¥21,900,000)
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Keywords | ガングリオシド / 化学合成 / 酵素合成 / GD_3 / N-アセチルラクトサミン型糖脂質 / sLe^xガングリオシド類縁体 / シンビオラシド / コンフォメーション |
Research Abstract |
本重点領域研究の特色であるガングリオシド糖鎖の化学合成が当班の目的として進められ,以下のような見るべき成果を挙げることができた.先に開発されたD-グルコースとオキサロ酢酸とのアルドール縮合に基づくN-アセチルノイラミン酸の新合成法をより実用的方法に近づけるための種々の反応条件の検討が行われた.またガングリオシドの調製法としての酵素反応の研究が行われ,Athrobacter ureafaciencesのシアリダーゼには基質選択性に幅があることが実証された(芝).ポリシアロ糖鎖合成の一環として,シアル酸二量体ユニットを含むGD_3の重要部分構造の四糖体Neu5Ac(α2-8)Neu5Ac(α2-3)Gal(β1-4)Glcの合成が行われた(磯部).ウサギ赤血球より単離された三重分枝型のN-アセチルラクトサミン型の12糖より成る糖脂質が世界で初めて完全化学合成され,天然物に一致した(小川).前年までの研究でセクレチンファミリーが認識する糖鎖リガンドであるsLeガングリオシドの全合成に成功したが,本年度はその認識に対する構造要求性を追究するために,シアル酸部分およびフコース部分を種々変化させたsLe^x-ガングリオシド類縁体の合成を行い,L-セレクチンおよびE-セレクチンとの反応性を調べた(長谷川).渦鞭毛藻から単離された抗腫瘍性活性を示す糖脂質シンビオラミドをSharplessの不斉エポキシ化反応を利用する簡便な方法を開発して合成した(森).生体膜モデルとして重水素化ドデシルホスホコリンミセルを用い,その中に埋め込んだグリコシルセラミドのコンフォメーションを解析し,その糖鎖の配向を決定した(稲垣).糖転移酵素の基質結合部位の構造解析法として光アフィニティーラベル法の開発を目ざして,まず ^<14>C標識新型ジアジリリジン誘導体の光ラベル試薬の2,3-シアリルトランスフェラーゼに対する性質を調べ,さらに2,6-シアリルトランスフェラーゼに対する新しい光ラベル試薬を酵素合成によって調製した(畑中).
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)