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ガングリオシドの構造と免疫源性の系統的再検討

Research Project

Project/Area Number 04250205
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

保田 立二  岡山大学, 医学部, 教授 (30092357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 渡来 仁  岡山大学, 医学部, 助手 (50175139)
Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
KeywordsガングリオシドGM1 / 糖脂質 / リポソーム / モノクローナル抗体 / 肺小細胞癌 / コレラトキシン / 腫瘍マーカー / 免疫組織化学
Research Abstract

今年度はガングリオシドGM1を中心に免疫原性、その反応性を検討した。肺小細胞癌は化学療法によく反応する。また最近ガングリオシドGM1に結合するコレラトキシンが肺小細胞癌株の増殖を特異的に抑制する報告がでて、癌細胞の増殖にGM1が密接に関係することが知られてきた。しかしながら、この癌細胞は薬剤耐性が生じやすく治療上の深刻な問題となっている。そこでGM1に対するモノクローナル抗体を作製し、その性状を検討し、肺小細胞癌から樹立した細胞株、肺小細胞癌組織との反応性を調べることで,GM1分子を利用する新しい治療法への応用の可能性を検討した。
モノクローナル抗体はリポソームにGM1とラフ型LPSを同時にいれて免疫し、蛍光色素カルボキシフルオレセイン封入リポソームでスクリーニングする方法で作製できた。3株を選んだがいずれもIgMタイプで、その特異性はガングリオシドではGM1にのみに限られていた。
肺小細胞癌株とこの抗体との反応性をFACSでみると10株中で3株に陽性所見があった。コレラトキシンとの反応性は9株で陽性となった。培養細胞の増殖抑制効果を検討したところ、培養液に抗体をくわえることでこの抗体で1株、コレラトシキンで4株が抑制された。毒素の結合活性と増殖抑制が乖離する株もあり、抗体または毒素が結合しても細胞増殖抑制のシグナルがうまく伝わらない細胞株のあることが示唆された。
このモノクローナル抗体のヒト小細胞癌細胞との反応性を免疫組織化学で調べたところ、細胞株ではFACSで陽性の株の膜表面にあまり強くない反応がみられた。肺癌組織では30例中の4例の癌細胞で明らかな陽性反応がみられ、その染色像は細胞膜に強かった。GM1が肺小細胞癌の一部に特異的なマーカーの可能性が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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