Project/Area Number |
04253213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
成宮 周 京都大学, 医学部, 教授 (70144350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小崎 俊司 大阪府立大学, 農学部, 講師 (10109895)
森井 成人 京都大学, 医学部, 講師 (80220036)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥17,100,000 (Direct Cost: ¥17,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥10,900,000 (Direct Cost: ¥10,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥6,200,000 (Direct Cost: ¥6,200,000)
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Keywords | 低分子量GTP結合蛋白質 / rho遺伝子産物 / リゾホスファチジン酸 / チロシンリン酸化 / PI3キナーゼ / rho-GAP / 細胞質分裂 / ウニ卵 / rho蛋白質 / GTP結合蛋白質 / 細胞骨格 / 細胞接着 / ボツリヌスC3酵素 / ADPリボシル化 / インテグリン |
Research Abstract |
低分子量GTP結合蛋白質rho p21の細胞内機能とその情報伝達経路を解明するため以下の実験を行った。 (1)リゾホスファチジン酸(LPA)刺激によるチロシンリン酸化とrho p21 LPAをSwiss 3T3細胞に添加すると時間・濃度依存的にMAPキナーゼ、focal adhesion kinase(FAK)を含む数々の蛋白のチロシンリン酸化が惹起された。この時、細胞を予めC_3酵素で処理し細胞内のrho p21を不活化すると、MAPキナーゼ、FAKを含む幾つかの蛋白のチロシンリン酸化が抑制された。また、LPA添加に伴うPI3キナーゼ活性化もrho p21の不活化で抑制された。以上の結果より、rho p21がLPAの情報伝達の下流に位置し、これとチロシンキナーゼの間で分子スイッチとして働いていることが明らかとなった。このことから、rho p21はチロシンリン酸化を介してLPA刺激に伴う細胞の基質への接着を亢進すると考えられた。 (2)rho p21中のrho GAP作用部位の同定 分子量28Kと190Kの2つのrho GAPのrho p21中での作用部位を明らかにするため、rho p21の変異蛋白を用いて解析した。その結果、28K GAPにはrho p21の65番目と67番目のアスパラギン酸残基が必要であること、これらはp190作用の発現には関係していないことがわかった。すなわち、28K GAPとp190がrho p21の異なった部位に作用してその活性を制御していることがわかった。 (3)rho p21の細胞質分裂における役割 ウニ受精卵を用い、細胞質分裂におけるrho p21の役割を検討した。その結果、rho p21が核分裂のシグナルを受けて活性化され、収縮環の形成を介して細胞質分裂を惹起していることが明らかとなった。
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