ショウジョウバエの神経発生に関与するBarHIのホメオドメイン部分の構造解析
Project/Area Number |
04254205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武藤 裕 東京大学, 理学部, 助手 (30192769)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | PNA結合蛋白質 / ホメオドメイン / BarHI / NMR分光法 / helix-turn-helix構造 / ショウジョウバエ / 複眼形成 / 後期発生 |
Research Abstract |
真核生物のDNA結合蛋白質については,現在まで多くの事例について解析が進められている状況ではない.しかし,真核生物の遺伝子活性制御の複雑なメカニズムを理解するためには,これらのDNA結合蛋白質の構造解析が不可欠である.本研究では,真核生物であるショウジョウバエの複眼形成過程に関与するBarHI蛋白質のホメオドメイン様構造について切り出しを行ないNMR法を用いて水溶液における構造解析を目的とした.この蛋白質は,東京大学の西郷らによって単離同定されたものである,複眼形成の後期発生において重要な働きを行うことが知られている.この蛋白質のホメオドメイン部分についてNMR法による構造解析を行なうために,遺伝子上での操作により,全長のBarHIからアミノ酸60残基にあたるホメオドメイン部分の切り出しを行い,大量発現系の構築を行った.T7RNAポリメラーゼを用いた発現系を構築することによってこのホメオドメイン部分を発現することが可能となった.さらにNMR法による解析が可能な量の蛋白質を精製するための培養条件および精製法を確立した.これにより一次元NMR法の手法を題いてこのホメオドメイン部分の構造を調べたところβシート構造を示すようなαプロトンのちらばりは少なく,この蛋白質がhelix含量の多い蛋白質であり,従来からDNA結合蛋白質で知られているhelix-turn-helix様構造をもつことが示唆された.現在は,さらに精製された蛋白質の量をふやし,二次元NMR法によるシグナルの部位特異的な帰属および構造解析を進めている.
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Report
(1 results)
Research Products
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