哺乳類における未知の(第4の)タキキニン系ペプチドの検索とその生化学的研究
Project/Area Number |
04255209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
寒川 賢治 宮崎医科大学, 医学部, 助教授 (00112417)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 神経ペプチド / 平滑筋作動性ペプチド / タキキニン / Rana catesbeiana / ラナタキキニンA / ラナタキキニンB / ラナタキキニンC / ラナタキキニンD |
Research Abstract |
我々は、これまで脳,神経系を中心にした生理活性ペプチドの系統的検索において、哺乳類タキキニン系ペプチドとしてニューロメジンK(NMK),ニューロメジンL(NML)を単離している。また最近、カエル脳,消化管より新しいタキキニンとして4種類のラナタキキニン(ラナタキキニンA,B,C,D)を単離同定した。このうちラナタキキニンDは、C末端部構造が-Phe-X-Ala-Pro-Met-NH_2で、共通配列のGly-LeuがAla-Proに置換されており、既知のタキキニンとは異なる特徴的な構造であることが明らかになった。これらの事実は、哺乳類にもこれに対応する未知の第4のタキキニンペプチドが存在する可能性を示すものである。 本研究では、このラナタキキニンDを中心にして、これに対応する哺乳類の新しいタキキニンの検索研究を進めている。これらラナタキキニンペプチド類は、決定した構造に基づき合成ペプチドも調製し、他の哺乳類タキキニンペプチドも含めて、各種平滑筋に対する薬理活性特性をすでに検討している。また、ラナタキキニンDに対する抗体を作成し、この抗体の特異性等についての検討およびラナタキキニンDのラジオイムノアッセイ(RIA)系の確立も完了した。現在、ブタ脳(500頭分,40kg)および小腸(20kg)を出発材料として平滑アッセイおよびRIA法を併用して、新規ペプチドの検索を進めている。 またカエル脳,消化管においても、ラニタキキニン以外の未知ペプチドの検索を進めており、既に数種の平滑筋作動性の新規ペプチドを見出している。現在これらの構造決定,化学合成を行っており、それぞれに対応する哺乳類ペプチドの検索も準備している。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)