Project/Area Number |
04258226
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
桃井 隆 国立精神神経センター, 神経研究所・5部, 室長 (40143507)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | レチノイン酸 / 線条体 / レチノイン酸受容体 / パーキンソン病 / ハンチントン病 |
Research Abstract |
われわれは神経系形成におれるレチノイン酸の生理作用の重要性を指摘してきたが、レチノイン酸が成熟脳において生理作用を示すか否かは明かではなかった。今回われわれは(1)レチノイン酸受容体が成熟ラット脳のそれぞれの神経核に発現しているのみならず、(2)レチノイン酸が脳血管関門を経て、線条体に選択的に取り込まれること、(3)レチノイン酸受容体βが線条体で投与したレチノイン酸により発現が調節されることを明らかにした。レチノイン酸受容体βの上流にはレチノイン酸応答配列が存在し、レチノイン酸受容体により直接その発現が調節されることが知られている。投与したレチノイン酸によりレチノイン酸受容体βの発現が線条体で制御されたことは、成熟脳の線条体ではレチノイン酸が受容体を介して応答配列を持つ遺伝子群の発現を調節するなどの生理的な役割をしていることを強く示唆している。線条体神経細胞は成熟脳で長期培養が可能な細胞であることから、今後線条体神経細胞を用いてレチノイン酸に応答する遺伝子の解析を予定している。また最近レチノイン酸が神経細胞死に関与しているとの報告がなされていることから、線条体を異常とするパーキンソン、ハンチントンン病などの病因との関連を調べていく予定である。
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