Project/Area Number |
04260217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
蛯名 洋介 徳島大学, 酵素科学研究センター, 教授 (00112227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 日出喜 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (10218589)
村上 尚 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助手 (40210009)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | インスリンセプター異常 / 糖尿病 |
Research Abstract |
インスリンレセプター遺伝子異常が、インスリン非依存性(成人型)糖尿病の遺伝因子の一つとして考えられるとの立場から、この型の糖尿病患者の中にどれほどの頻度でその異常が存在するのかを検索する。 典型的なインスリン非依存性糖尿病患者(NIDDM)約100人の血液(10ml)より染色体DNAを分離し、ヒトインスリンレセプター遺伝子22個の全エクソンをPCR法にて増幅(まずサンプル約50名分について行なう)し、βサブユニットのDNA塩基配列決定を終了し、αサブユニットはエクソン1と3を除いて終了している。現在のところβサブユニットの同一部位にアミノ酸置換が疑われる症例が3例見られ、また他の部位にアミノ酸置換の見られる症例が1例いる。このようにインスリンレセプター遺伝子には変異の起きやすいHot Spotが存在することが予想された。またアミノ酸配列の変化を伴うものに対してcDNA上で同じ変異を作製し、その変異レセプターをチャイニーズハムスターの細胞表面上に人工的に発現させたクローンを確立し、その細胞を用いインスリン作用の検討する。今後αサブユニットの残りのエクソンも解析し、アミノ酸変異がレセプター機能の低下を伴うものに対し、DNAプローブを非アイソトープ的にラベルしたものを用い遺伝子簡易診断法を確立する予定である。 ヒトインスリンレセプターcDNAのβサブユニットチロシンキナーゼドメインのATP結合部位であるリジンをメチニオンに変え、チロシンキナーゼ活性のないレセプターをコードするcDNAをトランスジェニックマウスの方法によりマウス卵細胞に導入し、異常レセプター遺伝子を発現しうるマウスを得た。ヘテロマウスの場合は現在までのところ糖尿病になっていないが、ホモマウスについても検討中である。
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