Project/Area Number |
04260222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
岡田 秀親 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (30160683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山階 学 野依福祉村病院, 室長 (10211632)
東 隆親 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (00028234)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
補体は非特異的生体防御反応を担う血清蛋白群であるが、自己細胞表面にはdecay-acc elerating factor(DAF)や20-KDa homologous restriction factor(HRF20,CD59)等、その働きを制御する分子が存在し自己補体からの障害を免れている。これらの膜糖白は、Glycosy lphosphatidy1-inositol(GPI)-anchorを介して細胞膜に結合している。発作性夜間血色素尿症(PNH)は、血液細胞の一部でGPI結合型膜蛋白が欠損している。このためDAF及びHRF20の様な補体制御因子の欠損をもたらし、血管内溶血による貧血を起こす。HRF20のみを欠損し他のGPI型蛋白を発現しているPNH患者が同定された。このHRF20発現欠損の原因を明らかにするために遺伝子解折を行った。HRF20欠損患者及び健常人の単核球画分にEBウイルスを感染させ、B細胞をトランスフォームし患者由来NCUI細胞株及び健常人由来NCU2細胞株を樹立した。樹立した細胞株のHRF20及びDAFの細胞表面発現をFACSで検討したところ、NCUIにおいては患者未梢血と同様DAFは発現したが、HRF20は発現していなかった。両細胞株のHRF20遺伝子のサザンブロッド解折を行った結果、同一のバンドが同定されたことからゲノムDNAにおいてHRF20遺伝子の大きな欠損は生じていないことが示唆された。このことからゲノムDNAにおいてHRF20遺伝子の大きな欠損は生じていないことが示唆された。ノーザンブロッド解折を行った結果NCUIにおいてmRNAの発現量は半減してたもののHRF20mRNAは転写されていた。発現しているmRNAの塩基配列を解折した結果16番目のアミノ酸をコードするコドンGCCが欠損していることが明らとなり、この欠損の為にフレームシフト及び停止コドンが生じHRF20蛋白として発現できないことが判明した。更にゲノミック遺伝子を家族も含めた解折をPCR法で行い、遺伝的遺伝子欠損であることを示した。
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