Project/Area Number |
04263104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北 徹 京都大学, 医学部, 教授 (60161460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 章 国立循環器病センター, 研究所, 副所長 (00028408)
猿田 享男 慶応義塾大学, 医学部, 教授 (70051571)
泰江 弘文 熊本大学, 医学部, 教授 (40174502)
高井 義美 神戸大学, 医学部, 教授 (60093514)
河合 忠一 京都大学, 医学部, 名誉教授 (70025659)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥89,200,000 (Direct Cost: ¥89,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥44,600,000 (Direct Cost: ¥44,600,000)
Fiscal Year 1992: ¥44,600,000 (Direct Cost: ¥44,600,000)
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Keywords | CNP / エンドセリン / NO / アクチビンA / PD-ECGF / Rho / 胎児型ミオシン重鎖 / リゾフォスファチジルコリン / 血管内皮 / 血管平滑筋 / ナトリウム利尿ペプチドファミリー / エンドセリンファミリー / 血管内皮由来弛緩因子 / 低分子量G蛋白質 / リポ蛋白 / リポ蛋白リパーゼ |
Research Abstract |
血管機能および神経並びに体液性因子の影響を血管内皮平滑筋に焦点をあてつつ、その分子機構を研究し病態生理的意義を明らかにすることを目的とする本班の第三年度の活動は順調に進展している。 (1)中尾らはCNPが内皮細胞において生成され、それがTGF-β、bFGFなど増殖因子およびIL-1α、βなどのサイトカインにより刺激されれることを明らかにした。広瀬らはANP受容体のホモダイマー構造を証明し、更にその遺伝子の転写制御機構の解析を進めている。 (2)エンドセリンに関しては越智らにより生体内分布が解析され、神経活性物質的及び成長因子的役割が明らかにされた。また熊田らは血管運動および呼吸に関わる神経伝達にエンドセリン-1の関与を見い出した。また広瀬、中尾らによりエンドセリン受容体遺伝子の転写調節機構の解析が進められている。 (3)猿田らはEDRFの本態であるNOが中枢神経系を介して交感神経活動を抑制している可能性を示唆し、平田らはDOCA-食塩高血圧ラットの病態がNO遊離減少に基づくことを明らかにした。竹下らは冠動脈のトーヌスとNOの関わりについて検討し、河合らはNO合成酵素の遺伝子の構造に基づきその発現調節の解析を進めている。加藤らはアストロサイトの内皮細胞への作用を解析している。 (4)小島らは平滑筋増殖制御をアクチビンAとの関わりにおいて解析し、豊島らはPD-ECGFの効果を酵素学的側面から明らかにしつつある。高井は血管平滑筋の移動にRhoの重要性を見い出した。また永井らは内膜における平滑筋細胞に胎児型ミオシン重鎖遺伝子の発現を明らかにするとともに、そのプロモーター領域の解析を進めつつある。 (5)リポ蛋白と血管構成細胞との関連においては、北らはLDLの酸化過程で生ずるリゾフォスファチジルコリン(LPC)が内皮細胞においてVCAM-1の発現をPKCを関与しない機構で誘導することを明らかにした。山本らはリポ蛋白リパーゼ(LPL)のマクロファージにおける生成とその病的意義を解析しつつある。また泰江らは冠動脈の攣縮とLPCの関わりにつき、一方友池らは遺伝的粥状動脈硬化モデルウサギを用いた内皮依存性弛緩反応の解析を行っている。
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