食品に含まれる抗酸化物質の機能解析と新規生体防御物質の設計
Project/Area Number |
04265205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
二木 鋭雄 東京大学, 先端科学技術研究センター (20011033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 範子 東京大学, 工学部, 助手 (40198578)
保田 浩 東京大学, 工学部, 助手 (10220154)
山本 順寛 東京大学, 工学部, 助教授 (60134475)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 抗酸化食品 / ビタミンE / トコフェロール / 脂質過酸化 / 低比重リポタンパク / スピンラベル法 / ヒドロペルオキシド |
Research Abstract |
フリーラジカルや活性酸素種により生ずる生体の傷害に対して、食品が有している防御因子を解明するとともに、その知見をもとによりすぐれた防御機能を有する物質を設計、開発することを目指して研究を進め、以下の結果を得た。 1)ビタミンE(トコフェロール)およびその類縁化合物の膜、低比重リポタンパク(LDL)中での抗酸化作用をスピンラベル法などにより検討し、ビタミンEの活性基が膜、LDLの表面に存在していること、動きが制限されていること、そのため内部のラジカルを捕捉しにくいことを明らかにした。 2)特にLDL中において側鎖の長さの影響が大きく、側鎖が短いほど抗酸化活性が大きくなることを見出した。LDL中では、抗酸化物の化学的反応性よりはむしろミクロな場での濃度、動きやすさがより重要な因子となることを明らかにし、そのためにビタミンEより化学的活性が小さいにもかかわらず、プロブコールがより強い抗酸化作用を持つことを示した。 3)放線菌Strep to myces chromotucusより抽出されたカラゾスタチンをはじめ種々のカルバゾール、アミノフェノール、クロマノール類の高度不飽和脂肪酸および脂質の酸化に対する抗酸化作用を定量的に検討した。 4)含セレン化合物であるエブセレンはラジカル捕捉能を有しないが、速やかにヒドロペンオキンドを分解するために、鉄あるいは銅により誘起される脂質の酸化反応を顕著に抑制することを明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)