陰イオンチャンネルの分子機構に関する蛋白質化学的研究
Project/Area Number |
04266223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
濱崎 直孝 福岡大学, 医学部・臨床検査医学講座, 教授 (00091265)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 陰イオン透過活性中心 / H_2-DIDS架橋 / バンド3蛋白質 / 膜貫通αヘリックス / 親水性連結ループ |
Research Abstract |
陰イオン透過活性中心の同定及び構造解析を行っている。研究材料として、ヒトの赤血球膜を用いている。今日までの我々の研究で、バンド3蛋白質の831番目のメチオニンからカルボキシル末端(911番)のバリン残基までの78アミノ酸残基の領域が透過活性中心の一部をなしていることが明らかになっている。さらに、バンド3蛋白質のヒスチジン残基のうち1残基が赤血球膜内側に位置しており、そのヒスチジン残基が陰イオン透過の過程で膜表面に露出したり、膜内に埋れたりすることも、我々は証明している。 本研究では、上記78アミノ酸残基領域(ここでは、8.5Kペプチドと呼ぶ)とヒスチジン残基の膜内高次構造の研究を行った。まず、バンド3蛋白質の膜貫通領域の膜内構造を明らかにする目的で、膜貫通αヘリックス部分と親水性連結ループ部分の同定を行った。その結果、現在広く普及しているハイドロパチー予測とのずれが目立ち、ハイドロパチー予測のみで膜内構造を論ずる危険性を痛感したので公表した。 次に、蛋白質化学的に証明した膜貫通αヘリックス部分間の相互位置を明らかにするために、陰イオン透過の選択的な阻害剤であり、しかも蛋白質の架橋剤でもあるH_2-DIDSを用いて、膜貫通αヘリックス間を架橋し、分離精製し一次構造決定を行っている。現時点ではまだ完了していないが、ほぼ、成功の見通しはついている。この研究には部位特異的な抗体を合成ペプチドを用いて作成し、架橋ペプチドの分離同定に利用している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)
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[Publications] Naotaka Hamasaki: "Quality Control in the Clinical Laboratory '91" Kawai,T.,Ohba,Y.,Kanno,T.,Kawano,K.,Ueda,K., 396 (1992)