パラミクソウイルスのRNA Editingの分子機構
Project/Area Number |
04271205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 康彦 三重大学, 医学部, 教授 (00022872)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | パラインフルエンザウイルス / P遺伝子 / V遺伝子 / RNA editing / バキュロウイルス |
Research Abstract |
ヒトパラインフルエンザウイルス-HPIV-2及びSV41-のP遺伝子に見い出されたRNA Editingの分子機構を解析する為に、ミニシストロンを構築した。このミニシストロンは両端にHPIV-2のリーダー配列(およびR1配列)とトレイラー配列、その中央にSV41のP遺伝子を組み込んであり、このcDNAをブルースクリプトIIベクターのT3プロモーターの下流に組み込みT3RNAポリメラーゼを用いてゲノムセンスRNA(VRNA)をオンオフ合成した。この合成RNAをHPIV-2感染HeLa細胞にtranfectして、20〜24時間後にこの細胞からRNAを分離精製し、リバースPCR法により、ゲノムセンスRNA(VRNA)あるいはmRNAセンスRNA(cRNA)の解析を行った。その結果,(1)R1配列を含むRNAの場合にはcRNAのみが検出され、SV41のP遺伝子がmRNAに転写されていることが示唆されたので、PCR産物をクローニングしてその塩基配列を調べたが、現在までのところ、edited RNAを検出できていない。(2)R1配列を含まないRNAの場合にはvRNAおよびcRNAの両センスのRNAが検出され、RNAのReplicationが起こっていることが示めされた。なおRNAを導入した細胞の上澄みを新たなHeLa細胞に接種したところ32代断代後の細胞内にもvRNAが検出されたので、P遺伝子のEncapsidationおよびPackagingが起こっていると考えられる。次にHPIV P遺伝子のcDNA(P蛋白をコードしている)をYM-1ベクターに組み込み、ReaeombinantのBaculo virusを作製して、P蛋白を発現させたところ、P蛋白とともにV蛋白も発現された。この機構を解析する為にmRNAを解析したところ、edited mRNAが見い出された。現在詳しい解析を行なっているところである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)