脳・神経細胞におけるインパルス・シグナリングの分子機構
Project/Area Number |
04299115
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
吉岡 亨 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (70046027)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榊原 学 東海大, 開発工学部, 教授 (10135379)
桐野 豊 九州大, 薬学部, 教授 (10012668)
葛西 道生 大阪大, 基礎工学部, 教授 (40022595)
鈴木 英雄 早大, 理工学部, 教授 (60063541)
川合 述史 自治医大, 医学部, 教授 (00073065)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 神経インパルス / 脳機能 / 記憶・学習 / シナプス伝達 |
Research Abstract |
平成元年度から平成3年度まで行われた重点領域研究「神経伝達」に於いては概略以下のような重要な知見が得られた。 1)プレシナプス内におけるCaイオンの一過性の上昇にはN型Caチャンネルの他にP型Caチャンネルも貢献することが分かった。 2)シナプス小胞と膜の融合にはシナプトタグミンは無効だが、シナプシンIがDGキナーゼとして重要な役割を果たすことが示唆された。 3)抗ホスファチジルセリン抗体の導入によりCキナーゼの細胞内活性化部位を可視化する事に成功した。 以上のような事実をもとにシナプス小胞と膜融合のプロセスに関して全く新しいモデルを提唱した。 このような我々の3年間に亙る研究成果を世に問うため、世界でも有数な権威と伝統を誇るニューヨーク科学アカデミー東京会議を下記の要領で開催した。 (1)日時:平成5年1月12日〜1月15日 (2)場所:早稲田大学国際会議場 (3)研究課題:Molecular Basis of Ion Channels and Receptors Involved in Nerve Excitation,Synaptic Transmission and Muscle Contraction (4)参加者:総数約250名うち外国人シンポジスト21名、日本人シンポジスト11名、ポスター発表者120名 会議は特別講演3件をはじめとして、レセプターとイオンチャンネルの世界最先端の発表が行われた。特に目を引いたのは、日本人若手研究者の発表の質の高さであった。これら発表はニューヨーク科学アカデミーの紀要(Annals)として本年8月頃に刊行される予定である。 これとは別に計画研究班員・一般公募班員の3年間の業績集をまとめて刊行する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)