Project/Area Number |
04352006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池内 了 大阪大学, 理学部, 教授 (90025461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 伸一 国立天文台, 天文学データ解析計算センター, 助手 (80211738)
海部 宜男 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 教授 (50011630)
岡村 定矩 東京大学, 理学部, 教授 (20114423)
関口 真木 国立天文台, 光学赤外学天文学研究系, 助手 (40216528)
福来 正孝 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (40100820)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | デジタル・スカイサーベイ / 宇宙の大規模構造 / クェーサー / CCDカメラ / 画像処理 / 多天体分光 / 銀河進化 / 重力レンズ |
Research Abstract |
計画が進行中のデジタル・スカイサーベいの期待される成果及び今後展開されるべき天文学の内容についての総合的な検討を加えた。特に、5億光年をこえる新たな宇宙の大規模構造の発見、クェーサーを始めとする遠宇宙の天体の起源と進化の解明に、この計画は大きな寄与をすることが期待される。さらに、プリンストン大学のナップ教授も加え、遠方の銀河団サーベイにも偉力を発揮することも明らかとなった。また、本計画の枢要部であるCCDモザイク・カメラの開発について、技術的課題を列挙しつつ、具体的にテスト用CCDを用いて室内実験を開始した、その結果を見つつ、本格的なカメラ製作における問題点の検討を行った。一方、データの画像処 理について、本曽観測所のシュミット望遠鏡によるCCDデータの処理のためのソフトを開発しつつ、より大画面のデータの効率的処理法の検討を進めた。特に、画像処理専用の計算機の概念設計・実現可能性を、並列計算機製作グループの協力の下に検討した。さらに、多天体分光器の製作可能性についても検討した。 以上の、主として装置開発と共に、新たな観測的宇宙論の研究の展開について、特にクェーサーを利用した遠宇宙の探査、銀河進化の系統的追跡、重力レンズ天体の集積などを通じて、宇宙の基本パラメーターを決定する方向が有力であることを明らかにした。また、現在建造中のすばる望遠鏡と組み合せることにより、宇宙の初期進化の実相にせまることができることも明確となった。
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