Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牟田 泰三 広島大学, 理学部, 教授
玉田 雅宣 近畿大学, 理工学部, 構師 (70163673)
大沢 昭則 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50013420)
横井 敬 青山学院大学, 理工学部, 教授 (50082780)
藤本 陽一 早稲田大学, 理工学研究所, 教授 (20063290)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
エネルギー・フロンティア10^<15>-10^<17>eV領域のハドロン相互作用研究のための新実験計画作成をテーマに,宇宙線実験,加速器実験をふくめて現在までの成果と素粒子物理学における意義についての理解を深め,新実験計画の焦点とすべき点を明らかにすることを研究の目的とした。とくに上のエネルギーフロンティアのハドロン物理学の理解の重要な手がかりと考えられる宇宙線実験のケンタウロス型特異相互作用について最近提唱されている新しい理論的試みについて,またFNAL加速器実験による追認の可能性を検討すると同時に、アメリカで進められているSSC計画のうち,とくに関連の深いFAD提案との関連について,アメリカにおける数回のWORK SHOPえの出席もふくめて,十分な討論を行うことが出来た。宇宙線特異事象の理解のための理論の新しい試みとして検討されたのは″カラー六重項クォーク仮説″″カイラル真空のゆがみ″Diftractive創成での相転移″などであるが,それらはいづれも特異事象の一面をとらえているが,それだけでは宇宙線特異事象の多様性を説明するには足りず,新しい要因の導入を屯須とすることが結論される。 さらに宇宙線実験では,異常現象の2次粒子が,通常のハドロンと異った振舞いをし,未知のハドロンの新状態の出現を強く指唆していて,新しい理論えの展開は,この性質のより統計の良い確認がきめてとなることが結論である。宇宙線特異現象が相互作用の最前方のDittractive領域に出現することを考えると現在実験中のFNALコライダー型実験での研究はむつかしく,エネルギーが高く積度もよく統計も十分に期待される高山エマルション・チェンバーによる実験が最適との結論を得て,国際協力によるチャカルタヤ,パミール高原でのエマルション・チェンバー実験計画を平成5年度から5年間の計画として作成し,科研費特別推進に申請を行った。
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