Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 栄治 東北大学, 理学部, 助教授 (60136306)
巽 好幸 京都大学, 総合人間部, 助教授 (40171722)
高橋 栄一 東京工業大学, 理学部, 助教授 (40144779)
藤井 敏嗣 東京大学, 地震研究所, 教授 (00092320)
加茂 幸介 京都大学, 防災研究所, 教授 (70025328)
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Research Abstract |
地球物理学,岩石学,地球科学,実験岩石学,計算機科学といった多くの研究分野にまたがる「マグマの発生と挙動に関する研究」を,短期間で集中的に隊行し,かつ充分な成果をあげるための方策を立編することをめざして,複数回の会合と個別的な研究打合せを行なった。検討をおこなったのは,マグマの構造と物性,島弧火山の深部構造,マグマの発生と多様性のダイナミクス,地球史におけるマグマの4つの研究分野であるが,それぞれの分野に関して骨格となる研究方針を再検討し,それらの基盤となりべき基幹的設備のランク付けを行なった。さらに,重点領域研究「マグマの発生と挙動に関する研究」が実際にスタートした際には,電子メールシステムを活用した「マグマネットワーク」を構築し,各グループ間の研究の進捗状況のチェックを含めた,相互交流の手段として位置づけることにした。このネットワークの形態とその効率的な運用方法については,既存の電子メールシステムを利用しての試験的運用をおこなった検討した結果,事務局である東大地震研究所にファイルサーバーとして専用のワークステーションを設置することが重要であることが確認された。 また,討議内容や各研究分野の研究目的などを紹介したニュースレターを発行し,関連研究者に研究の進め方についての周知をはかったが,予想以上の多数の配付希望者があり,上記研究の重要性があらためて認識された。更に,1993年3月に予定されている地球惑星科学関連学会の合同大会において共通セッション「マグマの発生と挙動」を企画したところ,多数の講演申込があり,当初予定した口頭発表に加え,ポスターセッションを新たに設定せザるを得ないほどの盛況である。このように,本研究を通じて,重点領域研究としての「マグマの発生と挙動に関する研究」を発足させ,成功させるための基盤整備は整ったといえる。
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