Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 重信 奈良女子大学, 理学部, 教授 (60011186)
鈴木 晋一郎 大阪大学, 教養部, 教授 (70116052)
鈴木 正樹 金沢大学, 理学部, 助教授 (20091390)
北川 進 東京都立大学, 理学部, 教授 (20140303)
柴原 隆志 岡山理科大学, 理学部, 教授 (30122386)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
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Research Abstract |
本総合研究(B)は,高度な機能を備えた高次構造錯体を構築するため,金属イオン(錯体)を化学修飾してオリゴマー化し,従来の錯体には見られない機能を発現させようとするため,その研究の方向を明確にし,効率的な研究推進のための研究体制を作り上げていこうという意図をもって行われた。本研究のねらいとするところは,金属イオン(錯体)が構造秩序だって複数個存在することによる効果,ならびに特異な配位基や官能基が規則だって複数個存在することによる効果を、錯体をオリゴマー化することによって、引き出そうとするものある。この目的にそって、まず5名の班員で綿密な打つ合せ会議を実施し、これを受けて二回の公開シンポジウムを実施した。各シンポジウムでは、それぞれ半分の班員が,主題に対する各自の考え方を主とした話題提供を行い,それをもとに研究動向および将来の展望に向けて討論を行った。各シンポジウムでは,本研究計画と関連する分野の研究者を班員外から3名ずつ招待し,1時間ほどの講演をいただいて,関連分野に対する理解を深めた。さらに,若手の研究者数名を招待し,活発な討論を徹開していただいた。各シンポジウムの最後に総合討論の時間をもうけ,全体的方向性を明確にしてゆく方向で討論を深めた。各シンポジウムの要旨集は班員以外にも広く配布し,我々の目指す分野の拡大に努めた。以上のような活動を通して,無機-有機複合オリゴマーという新しい領域に対する重要性を改めて認識するとともに,そこへのアプローチの仕方,抱える問題点などを明かにすることが出来た。さらに,この分野の開発へ向けての強固な組識作りが出来,将来の研究の展開のための基盤作りが出来たことが大きな成果である。研究を終了するにあたり班員数名が集まり,本年度の成果をふまえ,この研究に参加した班員を中心とした強力な協同研究体制で,この領域の研究を推進すべく打ち合せを行った。
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