乾燥地の灌漑農業における砂漠化防止に関する総合調査研究
Project/Area Number |
04354008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
農業土木
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
山本 太平 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (00032102)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 二郎 佐賀大学, 農学部, 助教授 (00111485)
田中 明 佐賀大学, 農学部, 助教授 (70038305)
林 静夫 九州大学, 熱帯農業研究センター, 助教授 (00038316)
伊東 正一 鳥取大学, 農学部, 助教授 (30222425)
神近 牧男 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (20032310)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 乾燥地 / 灌漑農業 / 砂漠化防止 / 塩類集積 / 水資源 / 環境保全 / 技術援助 / 農村計画 |
Research Abstract |
研究実績の概要を要約すると次のようである。 1.世界の灌漑農業は今世紀になって増加し、現在世界食料生産量の1/3を坦っている。特に1950〜1980年においては、灌漑面積が9,500万haから25,000ha(耕地面積の18%)と年率3個の速度で急増した。一方、1980年以降は、投入エネルギー(石油価格)の高騰と灌漑による砂漠化の進展により、灌漑面積は年率1%以下の生長を示す。本研究では、世界の灌漑の現状と動向をを正確に把握し、各専門分野の立場から、今後わが国の技術協力に不可欠な持続可能な灌漑農法について基礎的提言を試みた。 2.大学、気象庁、国際協力事業団、農用地整備公園、東急建設技術研究所等において、乾燥地における最新の研究資料(自然環境・社会環境データ、砂漠緑化・農業関開プロジェクトの概要、各研究機関の乾燥地活動報告集等)の収集を行い、それらの研究資料の文献リストを作成中である。 3.わが国の技術援助の集中している主要乾燥地の4地域(中国、中近東、西アフリカ、中南米)において、各地域から、それぞれ、中国内蒙古自地区、イラ国、ニジェール国、チリ・アルゼンチン国等を選んだ。各国の自然環境データ(気象、水資源、土壌、植生、地図等)と社会環境データ(民族、宗教、農村社会形成、流通機構等)の情報収集を行い、環境特性の比較検討を試みている。 4.1992年7月と1993年3月に研究検討会を開催し、研究組織の確立と深化を行うことができた。同時に、各専門分野の立場から、持続可能な灌漑計画に関する研究報告と活発な議論を展開することができた。今後はこれらの研究成果を発展させ、本研究組織をベースにした学術調査計画の申請に持っていく計画である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)