Project/Area Number |
04354019
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
放射線5生物学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
武部 啓 京都大学, 医学部, 教授 (10028318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内海 博司 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (20025646)
山泉 克 熊本大学, 医学部, 教授 (70107093)
八木 孝司 京都大学, 医学部, 助教授 (80182301)
早川 浩 九州大学, 医学部, 助教 (70150422)
田中 亀代次 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (80144450)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 遺伝情報 / DNA損傷 / DNA修復 / 突然変異 |
Research Abstract |
研究目的 D崎Aに蓄えられている遺伝情報が維持され、あるいは変化することは生物にとって基本的に重要な変化あるいは安定した種の保持に意義を有する。現存の生物にはD崎A上の遺伝情報の維持にかかわり合う多くの機能が存在し、それによって、遺伝情報が正しく伝達されたり、変化したりする。近年、大腸菌などの原杭生物において、その機能に関連した多くの遺伝子、酵素系などが解明されているが、真杭生物につては末知の点が多い。原杭生物と真杭生物の重要な相異点として、真杭生物ではD崎Aに生じた損害が転写される部位と転写されない部位で修復のされ方が異なることが多いことである。本研究では、主に真杭生物、中でもヒト細胞について、どのような原杭生物とは異なるDNA損害修復系の研究の現状について調査し、この分野の研究をどのように今後発展させるか、を検討することを目的とする。 研究経過と成果 夏杭生物におけるDNA損傷の修復に関与している遺伝子がいくつあり、そのうちクローニングされているものおよびクローニングの可能性の高いものについて検討した。これまでヒトの修復遺伝子でありながら機能が不明であったFRCC遺伝小群のいくつかが、ヒトの色素乾皮症の原因遺伝子と共通していることがわかった。また酵母の遺伝子(rad遺伝子群)との共通性もわかりつつあり、今後の比較研究の重要性が示された。平成5年度から関連分野の重点領域研究が発足するので、本研究が重点領域の新しい申請をめざすことは実施しないことになった。それに代って、遺伝情報の変化の研究の重要性が指摘された。現在、真核生物の突変異の研究を進めている研究者は、日本では少ないので、防射線生物研究センター(京大)の全国共同利用活動を利用しつつ、同センターの突然変異機構研究部門及び核酸修復客員研究部門が中核となって研究を進めることが中心方向として示された。
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