Project/Area Number |
04354020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Co-operative Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
放射線5生物学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐々木 正夫 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (20013857)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 太貫 広島大学, 原爆放射能医学研究所, 教授 (80093293)
鈴木 文男 金沢大学, 薬学部, 助教授 (10019672)
渡辺 正己 長崎大学, 薬学部, 教授 (20111768)
嶋 昭紘 東京大学, 理学部, 教授 (60011590)
野村 大成 大阪大学, 医学部, 教授 (90089871)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 放射線応答 / 放射線発がん / 突然変異 / シグナル伝達 / 制がん / 放射線影響 / 低線量放射線 / 重点領域研究 |
Research Abstract |
最近、生物は微量の放射線に対して鋭敏に応答し、多様な生理活性を発現することが明らかとなってきた。生物種を越えて認められるところから生物進化の過程で保存されている基本的な生体防護機構として注目されている。実験的には、この放射応答が放射線による突然変異、発癌あるいは致死効果を修飾し、また、微量線量が癌の転移、増殖を変化させ、免疫能を活性化させることもわかってきた。このような放射線応答が放射線影響の背景にあることは間違いない。本研究は、このような放射線応答の分子機構と生体制御の機構の解明を目的した研究を重点領域研究として発展させるための準備を目指して進められた。 先ず、関連する国内外の研究の現状を分析するため班員が分担して低線量放射線による発がんと突然変異、適応的応答の分子機構、シグナル伝達の分子機構、ストレス応答と対射線応答、細胞応答と増殖・分化、シグナルの細胞間伝達と組織応答、免疫応答と制がん機構について情報交換を行なった、さらに放射線発がんにおける生体応答の遺伝的支配の機構について深く堀り下げるため、「発がんにおける突然変異の起源と発がんリスク」に関するワークショップを開催した。放射線に対する生体応答の現象は確実なものであり、従来の遺伝子損傷と修復などDNAを標的として放射線の人体影響の数量化の行きづまりを打開する研究領域であると同時に、この放射線応答の機構そのものが、生命科学の重要課題であるという理解に達した。放射線による遺伝子の発現誘導など関連する研究は、すでに欧米で活発化しつつある。 このような県状認識から我が国でも集中的に取り組むことが重要と考えられ、平成6年度発足重点領域研究の研究課題と研究組織を策定し、文部省科学研究神助金による重点領域研究「放射線応影の分子機構」を申請した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)