Project/Area Number |
04453025
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
有機化学一般
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
世良 明 神戸大学, 理学部, 教授 (90025271)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 邦明 神戸大学, 理学部, 助手 (90144609)
瀬恒 潤一郎 神戸大学, 理学部, 助教授 (10117997)
山田 博昭 神戸大学, 理学部, 助教授 (90030767)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 非天然型Cーヌクレオシド / C‐ヌクレオシド / リパーゼ |
Research Abstract |
1.非天然型C‐ヌクレオシドの合成:先にフランとアセトキシメチレンマロン酸エステルとの環化付加反応が常圧下に進行しないことを認め、超高圧反応により付加体を得ることに成功した。この付加体から数段回の反応を経て非天然型のC‐ヌクレオシドである2,4‐ジオキソイミダゾリジニルリボフラノシド(1)を合成することに成功した。ついで、フランとニトロアクリル酸エステルとの環化付加反応を検討したところ、本反応は常圧下でも円滑に進行し付加体を与えることを見出した。この付加体から数段回の反応により得られる中間体(2)の塩基性条件下でのボロヒドリド還元により、リボフラノシルグリシン誘導体(3)を得ることに成功した。この化合物(3)はジアステレオマー混合物であるので、光学分割のため化合物(2)のリパーゼによるキラル加水分解を試みたところ、驚くべきことに(2)のエステル基は加水分解されずt-Boc基が分解された生成物を与えた。この異常反応につき、現在その適用範囲をジペプチドのt-Boc誘導体及びラクタムのt-Boc誘導体などにつき検討中である。【chemical formula】 2.リパーゼによるラクタムの加水分解: 上に延べたように、リパーゼによって(2)のt‐Boc基が加水分解されるときに同時に(2)のラクタム結合も加水分解されていると思われるので、構造のより簡単なラクタムにつき同様のリパーゼ反応を検討したところ、ある種のラクタムも容易にキラル加水分解されることが判明した。目下、関連反応の検討中である。
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