Project/Area Number |
04454214
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
加美山 茂利 秋田大学, 医学部, 教授 (80004547)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
道岡 攻 秋田大学, 医学部, 助手 (80006717)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
Fiscal Year 1992: ¥6,400,000 (Direct Cost: ¥6,400,000)
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Keywords | 発がん過程 / 国保加入者 / 食品 / 嗜好品 / イニシエーター / プロモーター / 肺がん / 乳がん |
Research Abstract |
目的:1982年に全国18市町村の国保加入者とがん死亡率に特徴を示すモルモン教徒の30〜69才の年齢階層にある男女全員について60種類の食品および嗜好品の過去から現在に至る10才毎の摂取量に関するアンケート調査を行った。既に、調査から10年を経過し、各対象地域でのがん発生者を追跡して、これら60種類の食品・嗜好品ががん発生過程にどの様に関係しているかを知ることを目的とした。 方法:4調査地域でがん発生者の追跡が遅れ、これを除く14市町村とモルモン教の対象者で解析を行った。観察期間は対象者は調査日から1992年10月末日まで行い、がん発生率は観察対象者の人年を母数として各年代毎に算出した。死亡、転出およびがん発生者はそれの生じた年までを観察年とした。対象者は男122612人年、女143363人年であった。対象者は食品・嗜好品の摂取量を5段階評価で分類し、過去から現在まで4.5の高摂取群、1,2の低摂取群、30才以前が1,2で、れそ以後4,5への変化群、30才以前が4,5で、以後1,2への変化群の4群間で胃、腸、肺、肝、乳、子宮、造血器官およびその他の9部位の発がん率を比較した。 成績:著名な関係の見られたがんは発生率の高率な胃がん、肺がんおよび乳がんで、発がん率を高める食品・嗜好品は、焼き魚、塩辛、煮魚、納豆、山菜、乳酸飲料、炭酸飲料、果実および一部酒類で、特に、茶がゆ、焼き魚、塩辛、山菜など強いイニシエーターとして働いていた。逆に発がん率を低める物は生野菜、レバー、豆腐、海草(生、酢物)、保存きのこおよび干菓子類などであった。また、がんの部位に特異的なものとしては肺がんに対するたばこと乳がんに対する牛乳で両者とも30才以降の低摂取群で急激な減少が見られ、両部位の発がんプロモーターとして働いている様子が伺えた。これらの観察を継続することで60種の食品、嗜好品と発がんの関係が明らかになって来るものと考えられた。
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