Project/Area Number |
04454290
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
伊藤 和夫 北海道大学, 医学部, 助教授 (40111166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 江利子 北海道大学, 医学部, 助手 (40201636)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 1992: ¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
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Keywords | 組織プタスミノゲンアクチベータ / 放射性標識 / Technetium-99m / 動物実験 / シンチグラフィ / 血栓症 / 体内動態 / プラスミノーゲンアクチベータインヒビッター |
Research Abstract |
^<99m>Tc-標識tPAを血栓モデル家兎に静注し、^<99m>Tc-tPAの血液内動態およびtPA活性との関連を調ベることで、tPAの血栓集積性を検討した。その結果以下の結果を得た。 1)^<99m>Tc-tPAを静注した家兎血漿をクロマトグラフィで分離すると、静注後早期から放射能の分離ピークはtPA溶出よりも分子量の大きな分離帯に遅れて溶出された。 2)^<99m>Tc-tPA投与家兎血漿のtPA活性を標識tPAのみを単独静注した場合(hot alone)と非標識tPA投与後に引き続標識tPAを投与した場合(clod+hot)のhop tPAの血中消失速度、およびELISA法で測定した各溶出液に含まれ内るtPA活性の経時的変化について検討した。両者での血中消失には差が示されなかったが、clod+hot群では投与終了直後の血漿中には明らかに遊離型tPAが多く存在することが示された。以上の結果より、静注されたtPAは血液内でその大部分が血漿内成分と結合しより大きな分子量となって存在し、遊離のtPAは極めて少ないことが示された。もし遊離のtPAのみが血栓に集積しその生物学的効果を示すと仮定されるならば、tPAの単独静脈内投与は血栓集積性が低く、かつ、その効果も少ないことが示唆された。このような結果は血栓描画に必要なtPAの性状としては血漿内成分(その多くはPIA-1)とは結合しないで血栓に転送されるタイプのtPA(mutant tAP)の使用が必要であると結論された。
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