Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 和博 東日本学園大学, 歯学部, 助手 (10193195)
矢島 俊彦 東日本学園大学, 歯学部, 教授 (10018749)
小西 洋次 東日本学園大学, 歯学部, 助手 (00195760)
越野 寿 東日本学園大学, 歯学部, 助手 (90186669)
石島 勉 東日本学園大学, 歯学部, 助教授 (60211041)
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Research Abstract |
【目的】インプラント体と上下顎骨との接合部(界面)には,歯根膜に代る咬合圧の緩衝機構が欠如しており,咬合・咀嚼時の機能圧が直接,骨に伝達されるため,インプラント体同囲支持骨や顎関節への影響が懸念される.そこで,骨や顎関節への為害作用を回避するために,これを緩衝する機構が必要と考える.本研究では,インプラント義歯の上部構造に緩衝作用をもたせる材料および方法を検討することを目的として以下の実験を行った. 【方法および結果】外冠に与えた衝撃波のインプラント体への伝達程度を測定するため,インプラント体,支台,内冠を想定した一体成型による充実性の金銀パラジュウム合金棒を製作した。外冠に各種緩衝材料を介在させ,外冠に単衝撃を与え,この衝撃をACCELEROMETER MODEL22(ENDEVCO社製)にて検出,その出力をチャージアンプを介して記録し多用途生体情報解折装置により分析した.現在,外冠に介在させる緩衝材料としてモルテノを使用し,口腔内での耐久性を評価するために,自家性着脱試験機により,36℃水中で,着脱試験を実施中である.なお,今後,上部構造に組込まれる外冠の維持機構について検討する予定である. 現在までに,得られた結果は以下のとおりである. (1)伝達された衝撃波のP-P,実効値,減衰時間は緩衝材料を介在させた場合には減少した. (2)FFT分析の結果より,緩衝材料介在により高い周波数領域の著明な減少を認めた.また,トータル実効値は,緩衝材料を介在させた場合に著明に減少した. (3)伝達された衝撃波のP-P,実効値,減衰時間,周波数分析の結果,緩衝材料としてモルテノが最も有効であった.
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