Project/Area Number |
04454513
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
古本 啓一 日本歯科大学, 歯学部・歯科放射線, 教授 (50060398)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
広田 文男 日本歯科大学, 歯学部・共同利用研究所, 助教授 (00095233)
奉 光玉 日本歯科大学, 歯学部・歯科放射線, 講師 (40130702)
屋代 正幸 日本歯科大学, 歯学部・歯科放射線, 助教授 (00095267)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Keywords | 辺縁封鎖 / CO_2レーザー / Nd-YAGレーザー / X線回折 / EPMA / 金属顕微鏡 |
Research Abstract |
レーザーの持つ超高熱効果を利用して、金属と歯質、さらに金属と骨とを分子レベル的に接合させることを期待した。 実験方法として金属、歯質、骨へCO_2レーザーを単独照射した基礎的データーを基に、各接合部についてレーザー照射の効果を調べた。 観察方法は実体顕微鏡、金属顕微鏡、走査型電子顕微鏡による照射後の各試料の表面形態の変化、EPMAによる内部元素分布の変化、X線回折による分子的結晶構造の変化である。 現在までの時点で得られた結果は以下の通りである。 1.純金(24K)、白金加金、銀へのレーザー照射により、金表面は溶解し0.1mmくらいの台状円形を呈した。白金加金、銀では0.1mmくらいのクレーター状の欠損を生じ、辺縁に溶解物の隆起がみられた。 2.歯質と金、白金加金、銀の充填接合した部分へのレーザー照射では、何れも金属部分の溶解が歯質の溶解よりもやや強かったが、両者の溶解物が癒合し、混合した部分もみられた。 3.EPMAではレーザー照射後、歯質、骨とも骨欠損部のCa、Pの分布密度は亢進した。しかし、何れもMgの変動は少なかった。 4.X線回折では、レーザー照射により金属、歯質、骨の結晶性、結晶構造に何れも歪みが生じたが、その詳細は検討中である。 5.歯質と金属充填部の辺縁部にレーザーを照射した結果、金属融解物により歯質は被覆されたが、その効果は金属および歯質の表面より数mmに及んでおり、レーザーによる内部的効果も期待された。これらの部分についてEPMA、X線回折により分子レベル的検討を加えている。
|