社会の合理化・世俗化を前にしたキリスト教ーその対応と変質ー
Project/Area Number |
04610016
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Religious studies
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
土屋 博 北海道大学, 文学部, 教授 (30000607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大道 敏子 北海道大学, 文学部, 助手 (30233266)
宇都宮 輝夫 北海道大学, 文学部, 助教授 (40109400)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1992: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 聖と俗 / 合理化 / 世俗化 / 宗教社会学 / 知識社会学 / 初期キリスト教 / 中世カトリシズム / 近世プロテスタンティズム |
Research Abstract |
本研究の課題は、キリスト教が社会の合理化や世俗化に直面して、どのようにそれに対応し、また自らを変質させていったかを考察することにあった。換言すれば、聖と俗の交錯する場面を、キリスト教という一宗教を例として具体的に描き出そうとする試みであった。 この課題に対して、(1)土屋博は初期キリスト教におけるマリア伝承を題材として、その由来、その歴史的展開をあとづけながら、本研究全体を特徴づける問題意識を明らかにした。(2)宇都宮輝夫は近世プロテスタンティズムの解明に際して、M・ウェーバーの宗教理論を踏襲しつつ、さらにサン・シモン,デュルケームなどの宗教理論、社会学的方法論にまでさかのぼって、よりいっそうの理解を試みた。(3)大道敏子は中世カトリシズムの礼典主義にその本質を見い出し、それがキリスト教的歴史観の一つの世俗化した形態であることを示そうと試みた。これらの成果は、本報告書中の11頃に挙げた論文、図書において、具体的に示されている。 本研究は、初期キリスト教、中世カトリシズム、近世プロテスタンティズムというキリスト教全史に及ぶ歴史的視野をもつものであるが、いわゆる概説的キリスト教史という神学的アプローチによるものではなくあえて神学における中心的テーマを離れてその周辺に、聖と俗のダイナミックな交錯を積極的にとりあげようとした。この点において、キリスト教を主題とした、聖俗問題へのひとつのとりくみを試みたのである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)