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闇斎系朱子学派における学統形成と教育思想の普及に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 04610144
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Educaion
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

高木 靖文  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (30097729)

Project Period (FY) 1992
Project Status Completed (Fiscal Year 1992)
Budget Amount *help
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1992: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Keywords闇斎学派 / 学統形成 / 尾張藩教育史
Research Abstract

本研究は、緊密な師弟関係と同胞関係によって高い文化的・学問的同質性を保持し、地方の教育文化に強い影響を与えたと考えられる闇斎系朱子学派(闇斎学派)が、教育思想の普及と学統形成を如何に行ったかを実証的に解明する事を目的に、尾張・三河・美濃・飛騨・伊勢の国々の文人調査と関係史料の採集に基づく分析・検討から、当該地方における闇斎学派の教育文化史上の位置を確かめようとしたものであり、補助金を受けた年度(平成4年)内において明らかになった事は、次の諸点にわたる。
(1)尾張における闇斎学派は、享保〜宝暦期の小出〓斎・蟹養斎らを第一世代として明治期までに四世代を形成していると見なされること。
(2)彼らの中には巾下明倫堂の経営に与り、藩校の督学・教授となったもの、国老志水氏の学校時習館を主宰したもの、園城寺奉行所内に「培根舎」を開設したもの、岐阜奉行所内「教倫館」経営に関わったもの、など領内の公的学校教育の発展に深く関与しており、領内一円の教育体制形成に重要な役割を果たしたこと。
(3)彼らは多くの場合、私塾を経営しており、「諸友姓名記録」の分析によって中村習斎の「講会」が、延べ670人の全く闇斎学派的私塾であった事、「石河家文芸資料」の検討から小出慎斎の求放堂が重臣の参加する詩文会的活動を中心としていた事など、従来全く解明されていなかった領内私塾の実態が分かった。
(4)彼らは他国に少なからず門人を持っており、書籍の貸借、情報の交換、門人の遊学など学派内の交流は頻繁であったこと。
以上のまとめは、研究紀要に発表する予定であるが、とくに(4)については時間をかけて検討を深めたい。

Report

(1 results)
  • 1992 Annual Research Report

URL: 

Published: 1992-04-01   Modified: 2016-04-21  

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