生涯学習時代の学校教育と博物館-博物館の持つ教育的機能を中心に-
Project/Area Number |
04610177
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educaion
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Research Institution | History Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
藤田 昇治 北海道開拓記念館, 事業部, 学芸員 (50142089)
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Project Period (FY) |
1992 – 1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1993: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1992: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 生涯学習 / 学校教育 / 博物館 / STS教育 / 社会教育 / 歴史教育 / 学芸員 |
Research Abstract |
1,博物館の教育的機能は、展示見学をとおしての教育学習、講座・講演会等の各種普及行事の開催、各種印刷物の発行など多様な形態で存在している。その基礎には、博物館としての特徴的な機能である「もの」=実物資料の収集・保存・管理と、学芸員による調査研究の蓄積がある。 2,博物館と学校教育との連携を考える場合には以下の点がふまえられなければならない。 (1)博物館は具体的な資料の収集、保存、管理を行なうところに主要な一つの社会的な存在意義がある。そして博物館が行なう調査研究活動は、資料に関連して【.encircled1.】一般的レベル、【.encircled2.】特殊的レベル、【.encircled3.】個別的レベル、の3段階で把えることができるとすれば、個別的レベルのものが主体となる。個々の資料について具体的に使用目的・使用方法、使用(製作)年代、対象化されている知恵・工夫・科学技術、社会的・歴史的背景などが明らかにされなければならない。そうした調査研究の成果が学校教育の教育内容としていかされる必要がある。 (2)教育方法の面ても、博物館の展示技術や調査研究方法の中に学校教育に活用できるものが多い。 (3)今日の学校教育では様々な問題が生じているが、「学力問題」も主要なものの一つである。その基礎には、子どもが実生活の中で自然・歴史・社会・文化認識を十分形成することが困難になってきたという事情があり、その意味でも博物館が果たし得る役割は大きい。現に各地の博物館では学校教育との連携をはかる事業が展開されてきている。 3,今後、STS教育(科学・技術・社会を総合的に把えようとする科学教育運動)は理論的・実践的に重要になり、その中で博物館の持つ教育的機能が積極的に位置付けられる必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)