日本現存朝鮮左列平の調査とその語学的・書誌楽的研究
Project/Area Number |
04610295
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
その他の外国語・外国文学
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1992: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 朝鮮書誌学 / 日本古活字版 / 刻工名 / 訓読 |
Research Abstract |
宮内願書〓部・内閣文年・慶應大学・車大図書館の調査に力を注いだ。書〓部では貴重書の殆んどを調査し終え、所期の目的を果した。書〓部・内閣文年より、主として16世紀の刻工各を多く得ることができた。これは書籍刊行の年代と刊行地の決定に、極めて重要なものである。 この刻工各を用いて、新しい事実を発見した。日本の古活字版『白氏文集』(1618)は、朝鮮の木版本を藍本にすると住来言われて来た。筆者はその朝鮮木版本にある刻工名や、表低裏打ちの官之書を精査することによって、木版本は18世紀の列本で、日本古活字版の藍本にり得ないことを証明し、その藍本は書〓部蔵の朝鮮古活字本であることを提唱した。江戸時代初期に多くの書籍が刊行され、これが日本の学問の一般化に大いに資した。その書籍の藍本となったのが秀吉の朝鮮侵略時移来本の中に多いことは、住来言われていた。しかし藍本の決定は、光分寺吟時をなされないままであった。筆者は本研究で得られた知見を基にして、それを行ったのである。 慶應大学図書館の17世紀後半の資料に、訓読の符号の付されているのを発見した。筆者は日本の訓読は朝鮮から来たのであろうという、可能性を追求してきた。高麗時代に訓読のあったことは近年発見され、筆者は昨年の論文で、16世紀の訓読について発表した。この度発見の資料で、17世紀後半にも訓読の行われていたことが判明したことにより、朝鮮語史上大きな収穫となった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)