コンピュータ処理による現代スペイン語の口語文法と文語文法の対照比較研究
Project/Area Number |
04610296
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
その他の外国語・外国文学
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Research Institution | Kobe City University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
宮本 正美 神戸市外国語大学, 外国語学部, 助教授 (20131477)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1992: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 口語スペイン語 / 対照頻度表 / AWK言語 / マルケス / 音素頻度 / アクセント位置 / 動詞句 / clitics |
Research Abstract |
平成4年度の科研費補助のもとにおこなった研究のうち1992〜93年に発表された以下の3点についてその要旨を述べる。 1.《Cien anos de soledad》に於ける語の構造について:コンピュータに入力されたガルシア・マルケスのこの作品を対象として、研究実施計画でとりあげた, 2.文字頻度と音素頻度, 3.音節頻度を扱ったうえに、Zipfの法則の検証、アクセント位置別の語の頻度なども調査し、「子音/s/と/n/はそれ自身の頻度が高いばかりでなく、語頭よりも語末の頻度が高いという点でも母音/a/、/e/、/o/と共通する」ことを明らかにした。 2.口語スペイン語の動詞句に於けるcliticsの位置について:スペイン語の統語問題のコンピュータ処理の試み。《El habla de la ciudad de Madrid》から動詞句をとり出し、その中に含まれるcliticsの位置の分類表をコンピュータによって半自動的に作製する手順と主要なプログラムを提示した。前置率50%以上の動詞を明らかにするとともに、「cliticsが2つのペアの場合の前置率は1つの場合よりさらに高い」ことを確認した。 3.コロンビア国の口語・文語スペイン語語彙の対照頻度表:実施計画の1.全語彙リスト(a.昇順,b.頻度順)、さらに完了動詞の対照頻度表からなる資料集を口語テキスト1点と文語テキスト3点を対照しながら作成した。巻末には使用したAWK言語のスクリプトなども附した。 平成5年度の申請が認められれば、スペイン国の口語と文語スペイン語を対象として、4年度と同一テーマである語彙の対照頻度表の作成に加えて、動詞句KWICリストの作製、名詞・形容詞の性数別頻度の分析、名詞句中の形容詞の位置の分析などのテーマに取り組む計画である。コロンビア国に加えて、スペイン国の対照表も作成できれば、スペイン本国と中南米のスペイン語の対照という意味でも有益であると考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)