Project/Area Number |
04640183
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
解析学
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
田中 純一 都留文科大学, 文学部, 教授 (60124864)
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Project Period (FY) |
1992
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 1992: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | Hardy spaces / Invariaut subspaces / Single generator / Corona theovem |
Research Abstract |
Pを実数Rにおける稠密な部分群とする。Pに離散位相を入れ、そのコンパクトな双対群をKとする。このとき、正規Haar測度σに関して、二乗可積分で、Fourier係数が負で0となる凾数の全体をH^2(σ)と書く。 H^2_0(σ)はH^2_0(σ)の部分空間で0におけるFourier係数が0となるものとする。このとき「H^2_0(σ)は単一生成元を持つか?」という問題は、50年代以後、この分野の主専テーマの一つとして未解決のまま残ってきた。 この研究では、この問題に対し背定的解答、即ちH^2_0(σ)は単一生成元を持つという結論を与え得たように思う。 主要なアイデアは、有〓な可測凾数を コロナ定理と関連させ、連続凾数として表現する。そしてエルゴード理論の適用から本来測度0の集合内に押し込まれている情報を引き出すという手法である。 一般の不変部分空間については 現在検討予定であるが、ほぼ背定的であろうと確信している。ただあまりにも論証が細かく、複雑なため、いくつかの改良を摸索している段階である。 コロナ定理を用い、ある種の表現を実数上の凾数に与えるという方向は、かなりの発展が期待できる。本来Lebesgue積分の持つ、測度0という集合の弱点を、ある程度補い得るように思う。数論に関係する凾数に適用すれば、興味深い研究方向が拓かれるかもしれない。 上記内容の詳細は“On single generator problem"というタイトルで現在論文作成中である。
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