Project/Area Number |
04640276
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Astronomy
|
Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
安藤 裕康 国立天文台, 大型光学赤外線望遠鏡計画推進部, 教授 (90111559)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 培生 東京大学, 理学部天文学教育研究センター, 助手 (70188340)
渡辺 悦二 国立天文台, 岡山天体物理観測所, 助手 (00124686)
田中 済 国立天文台, 光学赤外線天文学研究系, 助教授 (20011570)
|
Project Period (FY) |
1992
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1992)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1992: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 激変星 / 近赤外高分散分光 / 2次元近赤外検出器 / クーデ焦点 |
Research Abstract |
激変星の近赤外スペクトルを得て、コンパクト星の相手の赤い低質量の星の質量や物理状態を明らかにして連星進化の道すじを解明するのが目的である。この目的のため分光目的の近赤外2次元検出器を開発して岡山天体物理観測所のクーデ焦点に設置することが主な実施計画である。 以下に研究実績をまとめる。 1.検出器を冷却する固体窒素クライオスタットをコールドストップ及びその光学系が内蔵できるように設計し、製作を完了した。 2.クライオスタット内におくコールドストップ及びその光学系の設計を行ない、製作中ほぼ完了した。 3.クライオスタットをクーデ焦点に設置するための光学系、機械系、電気系の検討を行ない、必要な台などの加工を完了した。 4.近赤外2次元素子を入手し、第1段の性能チェックは完了した。 5.近赤外用の回折格子(600本/mm 1.6μmブレーズ)を購入し、性能チェックをほぼ完了した。 6.検出器のコントローラ及びデータ取得用計算機とのインターフェイスの製作及び性能チェックは最終段階にきている。 上に述べた実施状況より、検出器部分の設計・製作はほぼ完了しておりあとは検出器コントローラと計算機とのインターフェイスの細部の製作と総合性能チェックが残されるのみとなった。今後来年度前半に残りのハード部分の製作を完了し、望遠鏡を用いた総合性能チェック、試験観測を実施する予定である。来年度の後半には本観測に入れるものと期待している。また常温仕様の近赤外域の高分散分光については初めての試みであるためどの程度の長波長域まで有効であるか見極めることは大変重要なことであり、ここでの結論は8m望遠鏡の近赤外域高分散分光器の設計に反映できるものと考えている。
|